新六間道路

新六間道路について

新六間道路（しんろっけんどうろ）は、埼玉県さいたま市浦和区の常盤二丁目に位置する埼玉県道65号 さいたま幸手線から始まり、桜区道場へと延びる道路の通称です。この道路は国道17号（中山道）と交差する点で重要な役割を果たしており、以前の名称「六間道路」が一部で今も使われています。

構造と交通

新六間道路は、起点から東側に延びる市道につながっています。道の幅は段階的に狭くなっていくものの、京浜東北線や宇都宮線・高崎線、さらには湘南新宿ラインに沿って通り、浦和駅の西口へアクセス可能です。また、浦和駅から新六間道路を経由して桜区道場・大久保方面へ向かう国際興業バスの路線も存在し、地域住民の重要な交通手段となっています。

主要路線

この道路の正式名称は、埼玉県道57号さいたま鴻巣線です。浦和区六間通り交差点から桜区道場までを路線としており、そこに桜区の日向交差点から南元宿交差点へ至る埼玉県道165号大谷本郷さいたま線が重複しています。

渋滞の現状

新六間道路は国道17号現道と新大宮バイパスを結ぶ重要な道路ですが、近隣の国道463号浦和所沢バイパスや埼玉県道40号さいたま東村山線と比較すると、国道17号現道との接続部分での渋滞はそこまで深刻ではありません。しかし、町谷北交差点の先には中規模な工場や運輸会社が密集しているため、平日朝夕の通勤時間帯には町谷北交差点から道場・大久保間で慢性的な渋滞が発生しています。このことから、逆方向からトラックが浦和所沢バイパスへの裏道として新六間道路を利用するケースもあり、交通の混雑がさらに悪化しています。

宅地開発の進展

また、町谷北交差点以西に広がる桜区町谷・栄和・道場地区は、1980年代からの宅地開発が進んでおり、住民の流入が1990年代後半から顕著になっています。これに伴い、浦和駅方面の路線バスも増便され、さらなる人口増加を促進しました。さらに、さいたま市が政令指定都市に移行したことで、道場には桜区役所などの公共施設が新たに設置され、通勤時だけでなく昼間の交通渋滞も問題視されています。特に、2008年には約800戸の大規模マンション「サクラディア」が完成し、地元住民の増加が進む中、道路環境の悪化が懸念されています。

交通事故の脅威

近年では、新六間道路の渋滞問題が慢性化しており、通学路にも指定されていますが、歩道が未整備であるため、大型トラックが頻繁に通行し、事故の危険性が高まっています。特に町谷交差点は、2011年に埼玉県内で最も事故が多発した地点とされています。このような状況を受けて、地域の安全対策が求められる中、2018年には町谷本太線という都市計画道路が全部通行可能となり、広幅員で歩道も整備されています。

今後の展望

将来的には、町谷本太線を利用することで新六間道路の渋滞が改善される期待があります。この道路の南側に新たに建設される田島大牧線及び大谷場高木線、さらに北側に道場三室線も進行中であり、これらによって交通状況の改善が図られるでしょう。

新六間道路は、地域の交通の要所としての役割を果たしつつ、今後の発展が期待される重要な道路です。

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