南元宿

南元宿（みなみもとじゅく）

概要

南元宿は、埼玉県さいたま市桜区に位置する町丁および大字で、現在の行政地名は南元宿一丁目、南元宿二丁目と大字南元宿に分かれています。この地域は住居表示が実施されており、郵便番号は338-0831です。

地理

この地域は、さいたま市桜区の東部、沖積平野に位置しています。周囲には、西堀、西側には町谷、北側は中島に接しており、南与野駅に近い利便性のある住宅地域でもあります。また、工場などの施設も混在しており、生活の利便性が非常に高いです。地区内には、旧入間川の流れの跡が残されており、小さな排水路なども見られます。荒川の堤外地にある飛地が大字南元宿として存在し、ゴルフ場などの形で利用されています。この区域の大半は市街化され従来の住宅地として発展しています。

北部では、都市計画道路道場三室線の建設が進められており、2024年3月には暫定2車線で開通する予定です。

地価

住宅地の地価については、2005年1月1日付の公示地価で、南元宿2-9-3の地点が19万7000円/m2とされています。

歴史

南元宿は、江戸時代に武蔵国足立郡与野領に位置する本宿村として成立しました。村は元宿村とも書かれ、村高は「武蔵田園簿」に記載された121石、または「元禄郷帳」の125石など、時代によって異なります。村は中山道浦和宿への助郷として活動していました。

本宿村は、幕府の領地であり、一時的に旗本宮崎氏の知行となる事もありましたが、再び幕府の直轄地となりました。この地域の検地は1587年に行われ、また平野原に持添新田を有することも記録されています。

幕末時には足立郡元宿村であり、明治初年に発行された『旧高旧領取調帳』では代官所の管轄下にありました。1868年には武蔵知県事の管轄に移り、1871年に埼玉県の管轄となりました。1879年には北足立郡に所属し、この際に南元宿村と改称されました。1889年には町村制施行により南元宿村が土合村に合併された後、1955年に浦和市に編入されました。1985年から1986年にかけて住居表示の実施があり、2001年にはさいたま市が新たに発足し、この地域はさいたま市桜区の町丁および大字として位置付けられました。

人口と世帯数

2017年9月1日時点での世帯数と人口は、当地域の生活状況を示す重要なデータとして記録されています。

学校教育

南元宿の地域においては、市立の小学校や中学校が定められる学区が存在し、地域の子供たちの教育の場として機能しています。

交通インフラ

南元宿内では鉄道路線は通っていないものの、最寄り駅にはJR東日本の中浦和駅や南与野駅、武蔵野線の西浦和駅があり、便利な交通手段が確保されています。特に南与野駅は、地元の中心から900メートル程度の距離にあります。

道路ネットワーク

主要な道路としては、埼玉県道57号さいたま鴻巣線（新六間道路）や埼玉県道165号大谷本郷さいたま線が整備されています。

地域施設

多くの施設が地域内に存在し、例えば浦和市消防本部西部出張所やJAさいたま土合支店、浦和すみれ幼稚園、南元宿氷川神社、そして若草保育園など地域の生活を支える重要な役割を果たしています。また公園も整備されており、地域住民の憩いの場となっています。

南元宿は、歴史ある場所ですが、近代的な都市基盤が構築されているため、住みやすさの面でも高評価なエリアと言えるでしょう。

もう一度検索