新千葉カントリー倶楽部

新千葉カントリー倶楽部

新千葉カントリー倶楽部は、千葉県の中東部、東金市に広がる大規模なゴルフ施設です。

ロケーションと環境

このゴルフ場は、九十九里平野と房総台地が交わる風光明媚なエリアに位置しています。周辺には、なだらかな丘陵地が広がり、房総丘陵の山並みにも近く、田園風景や山武杉の深い森に囲まれた豊かな自然環境が魅力です。また、歴史的な東金御成街道や東金御殿にゆかりのある地であり、文化的景観にも恵まれたロケーションと言えます。

歴史

新千葉カントリー倶楽部の建設は、1960年代後半に計画されました。当時、東金市家之子地区に新たなゴルフ場を造成するため、日本のゴルフコース設計の大家である上田治氏に設計が依頼されました。造成工事を経て、1970年7月9日に、まず18ホールの規模で開場しました。開場当初は帝国観光株式会社グループによって建設・運営されていましたが、その後、経営権が何度か移り変わる時期がありました。しかし、現在は経営が安定しており、段階的なコースの増設を経て、合計54ホールという規模にまで発展しました。

コース概要と設計者

新千葉カントリー倶楽部を特徴づける大きな要素の一つは、コース設計を上田治氏が手掛けたことです。上田氏は日本各地に数多くの名コースを残していますが、関東地方で氏が設計したコースは限られており、千葉県内ではこの新千葉カントリー倶楽部が唯一の存在として知られています。現在、コースはそれぞれ18ホールからなる「あさぎりコース」「つくもコース」「たちばなコース」の三つで構成されており、全体で54ホール、総距離46,726ヤード、基準打数（パー）は216となっています。

各コースは異なる特色を持っています。

あさぎりコース: アウトコースは比較的広々としていますが、インコースには適度な起伏があります。グリーンは砲台形状で、ガードバンカーがしっかりと配置されています。
つくもコース: 池が多く配されているのが特徴で、戦略的な池越えホールが複数存在します。フェアウェイが狭めなため、正確なショットコントロールが求められるコースです。
たちばなコース: 他の二つのコースに比べて距離は短い設定ですが、各ホールに趣があり、戦略的なプレーが楽しめます。

コースレートは、あさぎりコースが72.8、つくもコースが70.2、たちばなコースが68.5となっています。

施設情報

コースタイプ: 丘陵コース
面積: 約250万平方メートル（約75.6万坪）
フェアウェイ: コウライ芝
ラフ: ノシバ
グリーン: 2グリーン制（ベント芝、コウライ芝）
ラウンドスタイル: キャディの配置状況に応じてキャディ付きまたはセルフプレーを選択可能。基本的に歩きでのラウンドとなります。原則として1組4名でのプレーですが、状況により3名でも対応可能です。
練習場: 16打席、200ヤード
休場日: 12月31日、1月1日
クラブハウス: 面積4,000平方メートル（1,210坪）。白石建設株式会社が設計・施工を手掛けました。

交通アクセス

鉄道を利用する場合、JR外房線大網駅からはタクシーで約20分、JR東金線東金駅からはタクシーで約10分です。車でお越しの際は、千葉東金道路のインターチェンジから約10kmの距離に位置しています。

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