新大阪郵便局

新大阪郵便局と大阪安治川口駅前郵便局

西日本郵便ネットワークの要：新大阪郵便局

大阪府大阪市此花区に位置する新大阪郵便局は、西日本における郵便輸送ネットワークの要として機能する、歴史ある郵便局です。1994年の開局以来、広範囲にわたる郵便物の地域区分業務を担い、その役割は近年ますます重要性を増しています。

新大阪郵便局は、かつては「新大阪郵便局」と「大阪小包郵便局」として別々に存在していましたが、後に統合され、現在では郵便物とゆうパックをそれぞれ取り扱う郵便棟とゆうパック棟から成る大規模な施設となっています。差し出し窓口は郵便棟に設置されています。

取り扱う郵便物は、郵便番号の上2桁が53から59の地域（大阪府のほとんどの地域と兵庫県伊丹市の大阪国際空港敷地内）の普通郵便物と、53～55、66地域の小包郵便物（ゆうパック）です。さらに、近畿2府4県外から奈良、和歌山、神戸、尼崎、姫路の各中央郵便局への郵便物の中継業務も行っています。

住所は大阪府大阪市此花区島屋4-1-18ですが、郵便番号は539番を使用しています。これは、前身の大阪鉄道郵便局が使用していた郵便番号を受け継いでいるためです。

新大阪郵便局には集配区域がありませんが、ゆうちょ銀行大阪貯金事務センター（兵庫県伊丹市）や日本郵便西日本郵便輸送センター（神戸市北区）など、近隣の大口顧客の郵便物の集荷も行っています。

併設施設：大阪安治川口駅前郵便局

新大阪郵便局には、大阪安治川口駅前郵便局が併設されています。こちらは、民営化以前は無集配特定郵便局として分類されていました。新大阪郵便局とは独立した施設ですが、同じ敷地内に位置しています。

歴史：大阪鉄道郵便局から新大阪郵便局へ

新大阪郵便局の歴史は古く、1910年に北区梅田に大阪鉄道郵便局として開局したことに始まります。その後、幾度かの移転や組織変更を経て、1994年に現在の新大阪郵便局として開局しました。この間、大阪小包集中局の統合や、民営化に伴う名称変更など、数々の変遷を経験しています。

2003年には、大阪小包郵便局が新大阪郵便局に統合され、同時に近隣の郵便局の普通郵便統括業務も本局に移管されました。2007年の民営化では郵便事業新大阪支店となり、2012年に再び新大阪郵便局に名称が戻っています。

南港分室：ゆうパックの地域区分業務

新大阪郵便局には南港分室（旧：郵便事業大阪南港ターミナル支店）があり、郵便番号の上2桁が56～59地域のゆうパックの地域区分業務を担っています。

風景印

新大阪郵便局と大阪安治川口駅前郵便局ではそれぞれ独自の風景印が使用されています。新大阪郵便局の風景印は、此花大橋、六甲山、ヨット、サクラソウをデザインモチーフとしており、大阪安治川口駅前郵便局の風景印は桜をモチーフにしたデザインとなっています。

周辺環境とアクセス

新大阪郵便局周辺には、日本製鉄（旧：住友金属工業）製鋼所や安治川口駅があります。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内の特設ポストから投函された郵便物には、新大阪郵便局銘の小型印が押印されます。アクセスは、JR桜島線（JRゆめ咲線）安治川口駅から徒歩圏内です。

まとめ

新大阪郵便局は、長い歴史と大規模な施設、広範囲の業務を誇る、西日本における郵便輸送の中核を担う郵便局です。その歴史と役割、周辺環境を知ることで、この郵便局の重要性がより深く理解できるでしょう。また、併設の大阪安治川口駅前郵便局と共に、地域社会に貢献する重要なインフラとして存在感を示しています。

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