新幹線リレー号

新幹線リレー号とは

新幹線リレー号は、新幹線の路線が何らかの理由で利用できない区間において、在来線を利用して運行された列車の愛称です。その運行区間や目的は時代によって異なり、以下のような事例があります。

1982年～1985年：東北・上越新幹線連絡

1982年、東北新幹線の大宮～盛岡間が暫定開業した際、上野～大宮間を結ぶために運行されました。当初は上越新幹線の開業までの暫定的な措置でしたが、その後も185系200番台を使用した14両編成で運行されました。

特徴
上野・大宮の両駅で専用ホームを使用し、一般の通路とは区分。
新幹線特急券が必要で、定期券のみでの乗車は不可。
グリーン車は「シルバーカー」として優先席扱い。
女性客室乗務員「リレーガール」が乗務。
東北・上越新幹線の接続列車として時刻表に掲載。

1985年の東北新幹線上野開業に伴い運行を終了しましたが、その後も記念列車として復活運転が行われています。

1985年・1986年：信越本線経由

新井・高田・直江津～長岡間を信越本線経由で運行された臨時快速列車です。

1995年：上越新幹線代行

長野新幹線工事に伴い、上越新幹線の高崎～越後湯沢間が運休した際、上越線経由で同区間を代行する臨時特急として運行されました。485系や489系、185系などが使用されました。

1998年～2001年：中央本線・武蔵野線経由

八王子・府中本町～大宮間を中央本線・武蔵野線経由で運行された快速列車です。「むさしの号」としても知られています。

2011年：東北新幹線復旧期間

東日本大震災の影響で東北新幹線が不通になった際、福島～仙台間を東北本線経由で運行されました。485系、583系、E721系が使用され、全車自由席で、途中停車駅は白石のみでした。

復活運転

過去に運行された新幹線リレー号は、その後も記念列車として復活運転されています。以下はその主な例です。

2002年：東北新幹線大宮開業20周年記念で、大宮～仙台間で運行。
2017年：東北新幹線大宮開業35周年記念で、上野～大宮間で運行。185系がストライプ色でJNRマークも再現。
2022年：東北新幹線大宮開業40周年記念で、上野～大宮間で運行。また、上越新幹線開業40周年記念として、185系が当時の塗装で大宮～上野間を運行。

まとめ

新幹線リレー号は、新幹線の代替輸送という重要な役割を担い、その時々の状況に応じて様々な形態で運行されました。その歴史は、新幹線と在来線が互いに補完し合いながら、日本の鉄道輸送を支えてきたことを示す一例と言えるでしょう。

関連項目

1982年11月15日国鉄ダイヤ改正（上越新幹線大宮開業）
1985年3月14日国鉄ダイヤ改正（東北新幹線上野開業）
秋田リレー号
九州新幹線 (鹿児島ルート)
北海道新幹線
* 九州新幹線（長崎ルート）

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