新日本理化

新日本理化株式会社：歴史と事業内容

新日本理化株式会社は、1919年、大阪酸水素株式会社として創業した老舗化学メーカーです。当初は水の電気分解による酸素と水素の製造販売からスタートしました。その後、時代の変化とともに事業内容を拡大し、現在では天然油脂や石油を原料とした幅広い化学製品の製造・販売を手掛けています。医薬品、食品、化粧品などの分野で使用される脂肪酸、グリセリン、アルコール、界面活性剤といった原料の開発・製造・販売を行うオレオ事業と、様々な合成樹脂原料、可塑剤、添加剤などを開発・製造・販売する化成品事業の2つの事業を柱としています。

歴史：創業から現在まで

創業期から戦後:

1919年（大正8年）：大阪酸水素株式会社として創業。水の電気分解による酸素・水素の製造販売を開始。
1943年（昭和18年）：鐘淵油脂工業株式会社に社名変更。
1944年（昭和19年）：局方グリセリン、局方圧縮酸素の製造を開始。これは、医薬品製造などにも使用される高品質な製品を製造していたことを示しています。
1948年（昭和23年）：酸水素油脂工業株式会社に社名変更。戦後の混乱期を乗り越え、事業基盤を強化しました。

高度経済成長期と事業拡大:

1951年（昭和26年）：塩化ビニル樹脂用可塑剤、高圧還元による高級アルコールの製造を開始。これは、プラスチック産業の発展とともに需要が高まっていた製品です。
1957年（昭和32年）：クリーニング用洗剤サンドレックス、界面活性剤シノリン、シクロヘキシルアミンの製造を開始。一般家庭向けの製品製造にも進出しました。
1963年（昭和38年）：徳島工場を竣工。生産能力の増強を図りました。
1964年（昭和39年）：東燃石油化学（現東燃化学）のコンビナートに川崎工場を竣工。大規模な石油化学コンビナートへの進出は、事業規模の拡大と原料調達面での安定化に繋がりました。

グローバル化への進出と現在:

1967年（昭和42年）：新日本理化株式会社に社名変更。現在の社名となりました。
1997年（平成9年）：イギリスに現地法人リカインターナショナルを設立。海外展開を本格化させました。
2004年（平成16年）：堺工場を開設。生産拠点の拡充を続けました。
2021年（令和3年）：京都R&Dセンターを竣工。研究開発機能の強化に力を入れています。

事業内容

新日本理化株式会社は、大きく分けて2つの事業を展開しています。

1. オレオ事業:

この事業では、医薬品、食品、化粧品など幅広い用途に使用される高品質な原料の開発・製造・販売を行っています。具体的には、脂肪酸、グリセリン、アルコール、界面活性剤といった製品群です。これらの製品は、高度な技術と品質管理体制の下で製造されています。

2. 化成品事業:

この事業では、各種合成樹脂原料、可塑剤、添加剤などの開発・製造・販売を行っています。これらは、プラスチック製品やその他の工業製品の製造に不可欠な材料です。顧客のニーズに応じた製品開発と安定供給に努めています。

事業所

新日本理化株式会社は、大阪に本社を置き、国内各地に製造拠点と研究所を展開しています。海外にも拠点を持ち、グローバルな事業展開を進めています。

本社：大阪府大阪市中央区
東京支社：東京都中央区
京都工場：京都府京都市伏見区
徳島工場：徳島県徳島市
川崎工場：神奈川県川崎市川崎区
堺工場：大阪府堺市西区
* 京都R&Dセンター：京都府相楽郡精華町

新日本理化株式会社は、長年にわたる経験と技術を活かし、高品質な製品とサービスを提供することで、社会の発展に貢献しています。今後も、研究開発を積極的に推進し、新たな価値創造に挑戦し続けることでしょう。

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