新村駅 (ソウル交通公社)

新村駅（シンチョンえき）

新村駅は、大韓民国ソウル特別市麻浦区新村洞に位置する、ソウル交通公社2号線の駅です。駅番号は240であり、ソウルの主要なエリアを結ぶ重要な駅の一つです。この駅は、学生街として知られる新村の中心部に位置しており、周辺には多くの大学が点在しています。駅周辺には若者向けの飲食店やショップが多く、常に活気に満ち溢れています。

特筆すべき点として、韓国鉄道公社（KORAIL）の新村駅は当駅から約700メートル離れており、直接の乗り換えはできません。そのため、路線バスの案内や一部では「新村電鉄駅」と区別して呼ばれることがあります。一方、KORAIL側では非電化時代から「新村汽車駅」と呼んで区別していました。駅名標には「新村（地下）」と表記され、地下鉄駅であることを明確に示しています。

歴史

新村駅の歴史は、1984年5月22日にソウル特別市地下鉄公社（当時）2号線の駅として開業したことから始まります。その後、2000年1月1日には、韓国鉄道公社の新村駅との混同を避けるため、駅名表示が「新村駅（地下）」に変更されました。2005年1月1日には、ソウル特別市地下鉄公社がソウルメトロに改称し、2017年5月31日にはソウルメトロとソウル特別市都市鉄道公社が統合され、現在のソウル交通公社の駅となりました。これらの変遷は、ソウル市内の地下鉄システムの進化を反映しています。

駅構造

新村駅は、相対式ホーム2面2線を有する地下駅で、安全対策としてフルスクリーンタイプのホームドアが設置されています。改札口は西側（弘大入口寄り）と東側（梨大寄り）の2ヶ所に分かれており、それぞれ内回り・外回りホーム専用となっています。そのため、改札内でのホーム間の移動はできません。東側の改札口のみ、ホームへの連絡エレベーターが設置されており、バリアフリー対応も考慮されています。化粧室は改札外に設置されています。

出入口は全部で8ヶ所あり、駅周辺の様々な場所にアクセスできます。

のりば

駅構内には、案内上ののりば番号は設定されていません。これは、2面2線のシンプルな構造のため、特に番号を付与する必要がないためと考えられます。

利用状況

新村駅は、学生や若者が多く利用する駅であり、一日平均の利用人員は近年増加傾向にあります。これは、駅周辺の大学や商業施設の発展、そしてソウル交通公社のサービス向上によるものと考えられます。

駅周辺

新村駅周辺は、大学が集中しており、学生の町として知られています。具体的には、西江大学校や延世大学校のソウルキャンパスが近く、多くの学生が駅を利用しています。駅周辺には若者向けの店が多く、飲食店街も発達しており、多様なニーズに対応できる環境が整っています。

主な施設としては、グランドマート新村店や現代百貨店新村店（旧グレース百貨店）、新韓銀行新村支店、ユープレックス、新村カサビルレジデンスなどがあります。また、セブランス病院や西大門郵便局、滄川中学校、ソウル滄川初等学校など、地域住民にとって重要な施設も点在しています。新村名物通りも近く、観光客にも人気です。

KORAILの新村駅は、北東方向に約700メートル離れており、徒歩での移動は可能ですが、乗り換え駅ではありません。この点は、利用者にとって注意すべき点です。

隣の駅

ソウル交通公社2号線において、新村駅の隣駅は以下の通りです。

弘大入口駅 (239) - 新村駅 (240) - 梨大駅 (241)

関連項目

韓国の鉄道駅一覧
韓国の同一駅名・同一地方自治体で所在地が異なる駅の一覧

外部リンク

ソウル交通公社 新村駅 （朝鮮語）

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