新桜台駅

新桜台駅について

新桜台駅（しんさくらだいえき）は、東京都練馬区桜台一丁目に位置する西武鉄道西武有楽町線の駅です。この駅の駅番号はSI38であり、1983年に開業されました。

歴史

新桜台駅は元々、西武有楽町線の運営計画には含まれていない駅でした。しかし、練馬駅近辺での工事が非常に複雑で手間取ったため、暫定的にこの駅が終着駅として設置されました。この状況により、小竹向原駅から新桜台駅までの部分開業が行われましたが、この時点では西武鉄道の他の路線と接続していなかったため、営団地下鉄（現・東京メトロ）の有楽町線の車両を用いた片乗り入れが実施されていました。

当駅と池袋線との接続は桜台駅を通じて行う計画でしたが、両駅の距離が徒歩で約6～7分と離れていることや、桜台駅に停車するのは各駅停車のみだったため、乗り換えの利便性で池袋駅が好まれました。この影響で、新桜台駅は設立当初から利用者が少ない状況でした。実際、1994年までの全線開業までは西武有楽町線が本来の目的の接続を果たしていなかったため、事実上「営団地下鉄有楽町線の支線の終着駅」として認識されていました。

開業後の駅のデザインや案内表示は、部分開業時の営団地下鉄のスタイルを踏襲したものです。これにより、実質的には営団地下鉄の支線の状態が反映されていますが、西武鉄道側が駅の管理を行っていたため、駅業務は西武の社員によって担われていました。全線開業以降、一部案内表示が西武仕様に変更され、現在では異なるデザインが混在する珍しい駅となっています。しかし、後のサインシステムの更新により、営団地下鉄仕様の案内表示は少数に減少しました。

年表

• - 1983年（昭和58年）10月1日 - 西武有楽町線の終着駅として開業。
• - 1994年（平成6年）12月6日 - 全線開業（暫定開業）で中間駅に。
• - 1998年（平成10年）3月26日 - 複線化により直通運転開始。
• - 2008年（平成20年）6月14日 - 東京メトロ副都心線と相互直通運転開始。
• - 2013年（平成25年）3月16日 - 新たに快速急行の停車駅に。
• - 2017年（平成29年）3月25日 - 有料座席指定列車「S-TRAIN」設定。

駅構造

新桜台駅は地下に位置する相対式ホームを持ち、2面2線の構成です。この地下駅は環七通りの直下に設置されており、エレベーターやエスカレーター、多機能トイレが完備されています。西武鉄道としては唯一の地下駅です。

出入口

• - 1番（練馬区桜台一丁目28番）
• - 2番（練馬区栄町18番）
• - 3番（羽沢二丁目1番、エレベーターあり）
• - 4番（羽沢一丁目7番）

利用状況

2024年度の1日平均乗降者数は約9,867人で、92駅中67位の利用状況です。東京都内でありながら乗降者数が1万人を下回る数少ない駅です。理由としては、東京メトロを利用する際に運賃が高くなるため、地域住民は他の駅を利用する傾向があります。特に副都心線開業前は列車本数も少なかったため、利用者が少ない状況が続いていました。

駅周辺の施設

新桜台駅周辺には、武蔵大学や武蔵野音楽大学、桜台地域の集会所など教育機関が多く点在しています。他にも郵便局や商業施設、警察署などもあり、地域に密着した利便性を持っています。

バス路線

環七通りの上には羽沢バス停があり、都営バスや国際興業バス、関東バスが利用可能です。これにより、駅からのアクセスが充実しています。

新桜台駅は、その特異な歴史と駅のデザイン、周辺環境から多くの人々に利用されている重要な交通拠点です。

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