新横雲橋

新横雲橋

新横雲橋は、新潟県阿賀野市下黒瀬と新潟市江南区木津を結び、阿賀野川を渡る国道49号横雲バイパスの一部を構成する橋長995メートルの橋梁です。この橋は、地域住民の交通の便を向上させるだけでなく、物流の効率化にも寄与しています。

概要

横雲バイパスの木津ICと下黒瀬交差点の間に位置し、阿賀野川に架かるこの橋は、暫定2車線で供用されています。橋のすぐ下流には新潟県道586号水原亀田線（横雲バイパスの旧道）の横雲橋が、上流には国道460号の阿賀浦橋が位置しています。

特筆すべきは、新横雲橋の下部構造が将来の4車線化に対応できるように設計されている点です。これにより、交通量の増加に柔軟に対応できるインフラとしての役割が期待されています。特に、川の中心部に位置するP4からP10までの橋脚には、流路の変動や河積阻害率を考慮し、河川管理者との協議を経て、鋼管矢板井筒基礎が採用されました。また、川の中心部では、基礎と兼用できる鋼管矢板一重締切り工法が採用されています。

構造

新横雲橋は、鋼3径間2連+4径間+3径間連続2室箱桁橋という形式を採用しています。橋の主要な構造パラメータは以下の通りです。

橋格: 1等橋 (TL-20)
橋長: 995.000 m
支間長割: 2× (76.050 m + 76.100 m + 76.050 m) + (76.050 m + 76.100 m + 76.100 m + 76.050 m) + (76.050 m + 76.100 m + 76.050 m)
幅員: 11.250 m（暫定）、24.500 m（完成）
車道: 8.750 m
歩道: 片側2.500 m
橋台: 逆T式橋台（鋼管杭基礎）
橋脚: 小判型壁式橋脚（鋼管杭基礎、P1 - P3・P11・P12）、円型柱式橋脚（鋼管矢板井筒基礎、P4 - P10）
総鋼重: 4,727 t
床版: 鉄筋コンクリート

この橋の建設は、駒井鉄工、新日本製鐵、日本鉄塔工業、三菱重工業、横河ブリッジ、高田機工による共同企業体によって行われました。架設工法には、手延べ送出し工法が用いられています。

歴史

新横雲橋は、1994年度（平成6年度）に竣工し、1995年（平成7年）12月16日に開通しました。橋名の由来は、隣接する旧道横雲橋の名前が地域住民に長年親しまれてきたため、その名を受け継ぐ形で名付けられました。この橋の開通により、下黒瀬から上郷までの区間が暫定2車線で利用可能となり、地域交通の利便性が向上しました。

周辺環境

新横雲橋の周辺には、阿賀野川の豊かな自然が広がっており、景観にも優れています。橋の近くには、国土交通省北陸地方整備局阿賀野川河川事務所が管理する阿賀野川の風景を空から眺めることができるスポットもあります。

新横雲橋は、地域の交通インフラとしてだけでなく、美しい景観の一部としても、地域住民に親しまれています。

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