新海英一

新海英一

新海英一（1892年 - 1986年）は、日本の著名な経営者であり、古河鉱業（現古河機械金属）において社長、会長といった要職を歴任しました。また、日本鉱業協会の会長も務めるなど、日本の鉱業発展に大きく貢献した人物です。

生い立ちと初期のキャリア

山梨県中巨摩郡玉幡村（現中央市）出身。1915年に東京高等商業学校（現一橋大学）を卒業後、古河合名会社に入社しました。若くしてその才能を発揮し、着実にキャリアを積み重ねていきました。

古河鉱業社長、会長として

1946年、新海は古河鉱業の代表取締役社長に就任します。これは、当時の社長であった岡田完二郎が追放指定を受けたことによるものでした。その後、1961年には代表取締役会長に就任し、古河鉱業の経営を長年にわたり牽引しました。

社長、会長として、鉱業技術の発展や資源の有効活用に尽力し、古河鉱業の業績向上に大きく貢献しました。また、北海道開発審議会委員（1954年）、経済審議会臨時委員（1958年）、水質審議会委員（1959年）など、公職も歴任し、幅広い分野で活躍しました。

鉱業審議会への貢献と地域振興

1962年に鉱業審議会が発足すると、新海は会長に就任し、鉱業政策の発展に尽力しました。また、1966年には産炭地域振興事業団（のちの地域振興整備公団）理事長に就任し、産炭地域の振興に貢献しました。これらの功績が認められ、同年藍綬褒章を受章しています。

受章と晩年

1971年には、長年の功績が認められ、勲二等旭日重光章を受章しました。1986年に逝去。正四位を追贈されました。

親族

妻のていは、第十国立銀行取締役などを務めた雨宮五郎の孫にあたります。二男・厚男の妻・宏子は、日本飛行機社長などを務めた鷹崎正見の長女です。

新海英一は、日本の鉱業発展に大きく貢献した経営者として、その功績は永く語り継がれることでしょう。

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