新潟市議会

新潟市議会

新潟市議会は、新潟県の県庁所在地である新潟市の立法機関です。市民生活に深く関わる市の条例の制定・改正、予算の承認、決算の認定といった重要な議決を行います。また、市政の方針決定や執行状況に対する監視機能も担っています。

沿革

新潟市議会の起源は、1889年（明治22年）に市制が施行された際に設置された議事機関にあります。当初は「新潟市会」と称されていましたが、後の地方自治法の改正に伴い、「新潟市議会」と改称され、現在に至ります。歴史的には、議員選挙制度の変遷（等級選挙制から普通選挙制へ）も経て、現在の形態となりました。

構成と運営

議会の議員定数は51名で、任期は4年です。議長と副議長が議会の運営を統括します。

定例会は年に5回召集されます。通常は2月、5月、6月、9月、12月に開催され、市の重要事項に関する審議や議決が行われます。

委員会

議会には、専門的な審議を行うための委員会が設置されています。主なものとして、市の各分野に関わる常任委員会があります。

常任委員会:
総務常任委員会
文教経済常任委員会
市民厚生常任委員会
環境建設常任委員会

このほか、議会の円滑な運営に関わる議会運営委員会や、議会図書室の運営、広報活動を担当する委員会なども設けられています。

会派

議会内で政策ごとに集まるグループを会派と呼びます。新潟市議会には複数の会派が存在し、それぞれの立場から市政に対する提言や質疑を行っています。

現在活動している主な会派としては、「翔政会」と「新潟市公明党」があります。

翔政会: 保守系の会派で、現市長を支持する立場をとっています。2018年の市長選挙後、保守系勢力の合流により発足し、1967年以降52年ぶりに議会単独で過半数を占める会派となりました。
新潟市公明党: 公明党の議員によって構成される会派です。かつては「公明党新潟市議団」という名称でしたが、2015年に改称されました。

過去には「保守市民クラブ」や「新潟市政クラブ」、「新潟クラブ」、「市民クラブ」、「新風クラブ」といった会派が存在しましたが、合併や解散を経て現在は活動していません。

議会施設

新潟市議会の機能は、新潟市役所本庁舎東棟の4階から7階に集約されています。

7階: 傍聴席が設けられており、市民が議会の様子を傍聴できます。
6階: 本会議が開かれる議場や、各常任委員会などが開催される委員会室（第1〜第5）があります。
5階: 各会派が活動するための控室、全議員が集まる全員協議会室、議会図書室が配置されています。
* 4階: 議長室、副議長室、議会運営委員会室、そして議会の事務を担う議会事務局が置かれています。

議員報酬

新潟市議会議員には、月額の議員報酬が支払われるほか、年2回の期末手当が支給されます。

著名な出身者

新潟市議会には、後に国政や県政、あるいは他の分野で活躍した人物も輩出しています。例として、元新潟市長の渡辺浩太郎氏、元新潟県議会議員・元衆議院議員の高橋清一郎氏、元プロサッカー選手の梅山修氏、元新潟県議会議員・元衆議院議員の金子恵美氏などが挙げられます。

新潟市議会は、市民の代表として市政をチェックし、市民の声を行政に反映させる重要な役割を担っています。

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