新潟飛行場道路

新潟飛行場道路

概要

新潟飛行場道路（にいがたひこうじょうどうろ）は、新潟県新潟市東区内に位置する主要な幹線道路の一つです。路線の正式名称は、国道113号の一部であり、一部区間は国道345号と重複しています。

具体的には、新潟市東区山の下町の末広橋交差点を起点とし、同区河渡新町二丁目の空港入口交差点までを結ぶ区間を指します。この道路は、その名の通り、新潟空港への連絡路として計画・整備されてきました。通称としては、広く「空港通り（くうこうどおり）」の名で親しまれています。さらに広義には、空港入口交差点より東側、同区下山二丁目の松浜橋交差点までの区間（ただし、下山交差点以東は新潟県道17号新潟村松三川線となります）も、新潟飛行場道路の一部と見なされることがあります。

都市計画と歴史

この道路は、都市計画道路「3.5.550 新潟飛行場線」として位置づけられています。都市計画決定は古く、1927年（昭和2年）2月25日にさかのぼります。都市計画上の区間は末広橋交差点から空港入口交差点までで、延長は4.39kmと定められています。昭和初期、新潟市中心部と新潟飛行場（現在の新潟空港）を結ぶ主要なアクセスルートとしてその整備が始まりました。

現在の姿と役割

路線のほぼ全体にわたり、東向きが1車線、西向きが2車線で構成されています。新潟市東区内には、当路線のように区域を東西に横断する幹線道路が複数存在しますが、国道113号であるこの新潟飛行場道路は、その中で最も日本海寄りの北側に位置します。内陸側には、新潟市道山の下東港線、新潟県道3号新潟新発田村上線、新潟バイパスなどが並行しており、これらの東西軸道路はいずれも新潟県道4号新潟港横越線（通称：赤道）や新潟県道17号新潟村松三川線（新潟空港アクセス道路）といった、区内を南北に縦貫する幹線道路と接続しています。

今日では、新潟空港へのアクセス機能に加え、1960年代後半以降に宅地開発が進んだ空港周辺の藤見・下山地区における地域住民の生活を支える重要な道路としても機能しています。さらに、新潟市北区や聖籠町、新発田市方面へ向かう主要幹線ルートの一つであることから、これらの地域相互間を結ぶ交通の要としてもその役割を果たしています。

「飛行場」という名称が使われていた時代から、「空港」という呼称が一般的になった現在では、地元では「飛行場道路」よりも「空港通り」と呼ばれることが大半です。沿線に立地する多くの商業施設では、店舗名に「空港通店」（主に県内資本の企業）や「新潟空港通店」（主に全国展開する企業）といった形でこの通称が冠されています。1980年代から1990年代にかけては、県内外から多数の企業が出店し、かつての新潟市域の中でも特に大規模な商業エリアを形成していました。しかし、近年の新たな商業開発は、前述の新潟市道山の下東港線や新潟県道4号新潟港横越線（赤道）沿線といった他の主要道路へと軸足を移しつつあり、空港通り沿いにおける開発規模は相対的に縮小傾向にあると言われます。

なお、起終点である末広橋交差点の中央分離帯には、「新潟飛行場道路」の建設を記念する礎石が埋設されています。

主な接続道路

新潟市東区内において、以下の主要な道路と接続しています。

国道113号（起点：末広橋交差点）
新潟県道4号新潟港横越線＜赤道＞（平和町交差点、浜谷町交差点）
平和町交差点からは新潟港臨港道路入舟臨港線＜ポートコリドール＞が分岐し、新潟みなとトンネル方面へ向かいます。
国道113号＜新潟空港アクセス道路＞（下山交差点）
新潟県道17号新潟村松三川線（終点付近：松浜橋交差点）
松浜橋交差点からは、県道17号として聖籠町方面へ連絡します。

重複区間

新潟県道4号新潟港横越線（平和町交差点～浜谷町交差点）

関連項目

中部地方の道路一覧
* 日本海夕日ライン

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