東港線

東港線(とうこうせん)



東港線は、新潟県新潟市中央区の上所交差点から東区の紡績角交差点に至る、全長約4.3kmの幹線道路です。新潟市の都市計画道路として、市内中心部と郊外を結ぶ重要な役割を担っています。

概要



東港線は、以下の区間から構成されています。

新潟市道上所新和線: 上所二丁目 - 上所一丁目
新潟市道東港線: 上所一丁目 - 万代三丁目
国道113号: 万代三丁目以東 (重複: 国道345号, 国道350号)

このうち、宮浦中学校前交差点から万国橋交差点までの区間は、地域高規格[[道路]]「新潟南北道路」に指定されています。

東港線は、信濃川右岸に沿って、中央区鳥屋野地区から東区山の下地区へと縦断しています。市内中心部と郊外を結ぶ幹線道路として、多くの幹線道路と接続しており、交通量が非常に多いのが特徴です。特に、幸西三丁目交差点付近、東港線十字路交差点付近、宮浦中学校前交差点付近、万国橋交差点付近では、平日朝のラッシュ時を中心に慢性的な渋滞が発生しています。

東港線十字路以東は国道113号となっており、以西は新潟市道です。上所新和線の区間はさらに南下し、新和交差点で笹出線(新潟県道51号新潟黒埼インター笹口線)と接続します。

東港線という名称は、昭和初期に計画された新潟市の都市計画道路に由来しており、「新潟港の東側を経由する道路」という意味で名付けられました。新潟港東港区(ひがしこうく)とは直接的な関連はありません。

ボトナム通り



東港線十字路から竜が島一丁目・中央埠頭前交差点までの区間は、「ボトナム通り」と呼ばれています。これは、1960年代に在日朝鮮人の帰還事業を記念して、道路沿いに柳の木が植えられたことに由来します。ボトナムとは、朝鮮語で「柳」を意味します。

東港線バイパス



紡績角交差点から万国橋交差点にかけては、連続立体交差方式のバイパス[[道路]]が整備されています。このバイパスは、東港線の支線として建設され、「東港線バイパス」とも呼ばれています。

バイパスは、2車線ずつの高架橋2本で構成されており、長者町から万国橋への一方通行です。各車線は、終端部で降り口が異なり、左側2車線は沼垂方面、右側2車線は佐渡汽船・柳都大橋・上所方面への連絡路となっています。このバイパスは、かつて信越本線の沼垂駅(貨物駅)から新潟西港の中央埠頭に通じていた引込線の踏切渋滞を緩和するために建設されました。

バイパス建設当時、新潟市では萬代橋の下流部に有料道路「みなと大橋」の建設が計画されており、それに合わせて東港線と栗ノ木バイパスも一部区間を嵩上式に改良する予定でした。しかし、オイルショックなどの影響により、みなと大橋の建設計画は凍結され、東港線バイパスの万国橋以西の区間は現在も未完成のままとなっています。

柳都大橋、東港線の万国橋交差点 - 宮浦中学校前交差点間と栗ノ木バイパスは、新潟市の都市計画道路「万代島ルート線」ならびに地域高規格[[道路]]「新潟南北道路」の整備区間に指定されています。将来的に、東港線バイパスも万国橋で接続される予定ですが、地元住民の反対もあり、実現には時間を要すると見込まれています。

主な接続道路



東港線は、以下の主要道路と接続しています。

新潟県道1号新潟小須戸三条線 (上所交差点)
新潟県道164号白山停車場女池線 (幸西三丁目交差点)
新潟市道新潟鳥屋野線1号 (幸西一丁目交差点)
国道7号 (東港線十字路交差点)
新潟港臨港道路万代島埠頭2号線 (三和町交差点)
国道7号 (宮浦中学校前交差点)
新潟港臨港道路万代島埠頭3号線
新潟県道464号新潟港沼垂線 (万国橋交差点)
新潟県道464号新潟港沼垂線 (中央埠頭前交差点)
* 国道113号 (紡績角交差点)

備考



東港線は、新潟市の交通網において重要な役割を担う幹線道路です。慢性的な渋滞の緩和、バイパスの整備など、更なる交通円滑化に向けた取り組みが期待されています。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。