新義州青年駅

新義州青年駅

新義州青年駅（シニジュチョンニョンえき）は、北朝鮮の平安北道に位置する重要な鉄道駅で、朝鮮民主主義人民共和国鉄道省に属しています。この駅は、過去には日本により運営されていた際に「新義州駅」と呼ばれ、多くの歴史的変遷を経て今に至っています。

駅の概要

新義州青年駅は、北京と平壌を結ぶ国際列車K27/28次列車|K27_28次列車の停車駅として知られており、北朝鮮への出入国審査が行われる地点でもあります。また、国内の主要な路線も接続しており、塩州、平壌、開城、南浦、清津、熙川、球場方面へ向かう列車が運行されています。

乗り入れ路線

この駅では平義線と江岸線の2つの路線が利用可能であり、さらに中朝友誼橋を通じて中国国鉄の瀋丹線とも接続しています。これにより、新義州青年駅は地域内外へと向かう交通の要所となっています。

駅構造

新義州青年駅は地平から約2メートル高い位置にあり、単式プラットホームと島式プラットホームがそれぞれ1つずつ、合計で2面3線を持っています。改札は西側ホームのみに備えられており、東側ホームにアクセスするためには地下通路を通じる必要があります。

駅舎は、もともと1911年に完成した三階建ての欧風建築であったが、朝鮮戦争によって壊滅的な損傷を受けました。そのため、戦後に新しい駅舎が建設され、現在の姿となっています。

駅周辺の環境

駅の南西側、すなわち駅舎の前には金日成主席の銅像が立っており、訪れる人々の目を引きます。また、駅舎の1階には小さな売店があり、2階にはトイレと椅子が設置されています。これらの設備は、外国から訪れる乗客にも利用可能です。

一方、駅の北東側には旧王子製紙の工場がまだ健在で、煙突は鴨緑江の対岸に位置する中国の丹東市からも見えることから、その存在も注目されています。

駅の歴史

新義州青年駅は、1906年に京義線が全線開通した際にその役割を担い始めました。1908年からは一般の貨物および旅客の営業を開始し、1911年には鴨緑江橋梁の完成により京義線と安奉線（南満州鉄道）が接続されました。このような歴史を通じて、新義州青年駅は地域経済や国際交流の重要な拠点としての役割を果たしてきました。

隣接駅

最新の運行情報によると、新義州青年駅の隣駅として平義線の南新義州駅、江岸線の江岸駅が存在しています。駅の利用者はこれらの路線を通じて、多様な行き先にアクセスすることができます。

このように、新義州青年駅は単なる交通機関以上のものであり、地域の歴史や文化を感じられる重要な場所でもあります。

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