江岸線

江岸線（カンアンせん）とは

江岸線は、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の平安北道新義州市に位置する、新義州青年駅から江岸駅を結ぶ全長1.8kmの鉄道路線です。この路線は、かつて京義線の一部でしたが、歴史の中で分離・改称を経て、現在の形となりました。

路線データ

路線距離: 新義州青年駅 - 江岸駅間 1.8km
駅数: 2駅（両端駅を含む）
軌間: 1435mm（標準軌）
電化区間: なし
複線区間: なし

歴史

江岸線の歴史は、1911年に京義線の一部として開業した新義州駅（現在の江岸駅）に始まります。

1911年11月1日: 京義線開業時、新義州駅を新義州荷扱所に改称し、現在の新義州青年駅の位置に新たな新義州駅が設置されました。同時に、旧新義州駅（現江岸駅）から新駅までの1.8km区間が京義線から分離され、新義州荷扱所線として開業しました。
1935年11月1日: 浜町駅が開業（新義州駅起点1.1km地点）。
1936年6月1日: 新義州荷扱所が新義州江岸駅に改称され、路線名も新義州江岸線に改称。
1941年11月15日: 浜町駅が廃止。
1943年3月31日: 旅客営業が廃止。
1943年12月20日: 貨物営業も廃止され、一般貨物の取扱業務は新義州駅に移管されました。
日時不明: その後、江岸線として営業が再開されました。

駅一覧

駅所在地は全線平安北道新義州市内です。

新義州青年駅
江岸駅

路線概要

江岸線は、短距離ながらも歴史のある路線で、かつては京義線の一部として重要な役割を果たしていました。新義州駅の移転に伴い、貨物輸送の需要に応えるために分離・開業し、旅客営業廃止後も、貨物輸送を担っています。電化はされておらず、単線で運行されています。

参考資料

国分隼人（2007年）. 『将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情』, 新潮社. ISBN 9784103037316
鉄道省編（1937年）, 『鉄道停車場一覧. 昭和9年12月15日現在』, 川口印刷所出版部, p 487

関連項目

朝鮮民主主義人民共和国の鉄道
朝鮮総督府鉄道（鮮鉄）

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