新興線

新興線（シヌンせん）

新興線は、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の咸鏡南道（ハムギョンナムド）に位置する鉄道路線です。咸興市（ハムンし）の咸興駅（ハムンえき）から、赴戦郡（プジョンぐん）にある赴戦湖畔駅（プジョンホバンえき）までを結んでいます。

路線データ

路線距離: 咸興～赴戦湖畔間 91.6km
駅数: 16駅（両端駅を含む）
軌間: 咸興駅～新興駅間 1435mm（標準軌）、新興駅～赴戦湖畔駅間 762mm（狭軌）
電化区間: 全線電化（直流3000V）
複線区間: なし

概要

新興線は、日本統治時代に建設された新興鉄道の長津線（チャンジンせん）と松興線（ソンフンせん）を原型としています。これらの路線が統合され、現在の新興線となりました。

駅一覧

駅所在地は全線、咸鏡南道内です。

咸興操車場～咸興駅間は平羅線（ピョンラせん）ですが、すべての列車が咸興操車場まで乗り入れています。

廃駅

過去には以下の駅が存在していましたが、現在は廃止されています。

典洞駅（チョンドンえき）: 豊上駅（プンサンえき）と千仏山駅（チョンブルサンえき）の間に位置していました。廃止当時は咸鏡南道栄光郡（ヨングァンぐん）にありました。（咸興起点30.7km、栄光起点13.7km）
吉峰駅（キルボンえき）: 新興駅（シヌンえき）と東興駅（トンフンえき）の間に位置していました。廃止当時は咸鏡南道新興郡（シヌンぐん）にありました。（咸興起点43.8km、栄光起点26.8km）
下松興駅（ハソンフンえき）: 咸地院駅（ハムジウォンえき）と松興駅（ソンフンえき）の間に位置していました。廃止当時は咸鏡南道新興郡にありました。（咸興起点60.0km、栄光起点43.0km）
赴戦駅（プジョンえき）: 松下駅（ソンハえき）と道安駅（トアンえき）の間に位置していました。廃止当時は咸鏡南道赴戦郡にありました。旧駅名は元豊駅（ウォンプンえき）でした。（咸興起点81.0km、栄光起点64.0km）

廃止区間

以下の区間は廃止されています。

咸興～西咸興～カダム間
咸興駅（ハムンえき）（咸興起点0.0km） - 西咸興駅（ソハムンえき）（咸興起点1.1km、西湖線に接続） - カダム駅（咸興起点6.6km）
駅名は廃止当時のものです。駅はすべて咸鏡南道咸興市に位置していました。
松興～赴戦嶺間
松興駅（ソンフンえき）（咸興起点61.0km、栄光起点44.0km） - 白岩山駅（ペクアムサンえき）（咸興起点77.2km、栄光起点60.2km） - 赴戦嶺駅（プジョンリョンえき）（咸興起点82.3km、栄光起点65.3km）
駅名は廃止当時のものです。白岩山駅はすべて咸鏡南道新興郡に位置していました。

廃止された支線

長豊支線
豊上駅 (0.0km) - 長豊駅(장풍역) (2.3km)
駅はすべて咸鏡南道栄光郡に位置していました。

参考文献

国分隼人（2007年）. 『将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情』, 新潮社. ISBN 9784103037316

関連項目

朝鮮民主主義人民共和国の鉄道
朝鮮総督府鉄道（鮮鉄）

もう一度検索