日下開山

日下開山とは

日下開山（ひのしたかいさん、ひのしたかいざん）とは、現在の大相撲における最高位である横綱、および横綱に相当する力士に与えられた名誉称号です。

日下開山が置かれていた時代

相撲に限らず、武道や芸事において優れた人物を「天下一」と呼ぶ習慣がありました。しかし、江戸時代に将軍を「天下様」と呼ぶようになったため、1682年（天和2年）に幕府が「天下一」の称号の使用を禁止し、厳しく取り締まるようになりました。

そこで相撲界では、新しい寺院を開いた僧に与えられる称号である「開山」にちなみ、「日下開山」の称号を用いるようになったのです。

日下開山の初出

「日下開山」の号が文書に登場するのは、宝暦年間に書かれた「相撲鬼拳」に「明石志賀之助と申関取、高の有し日下開山とは是なり」とあるのが最初とされています。当時、日下開山を名乗る力士は少なくなかったと考えられ、自らの力を誇示するために「日下開山を許された」などと称した力士もいたようです。

記録に残る日下開山

文書や書籍などで記録が残る日下開山の称号を許された力士としては、明石志賀之助の他に、鎌倉十七、谷風丹右エ門、御用木無次右エ門、大木戸團右エ門、源氏山住右エ門、鞍馬山鬼市、物見山團蔵などが挙げられます。ただし、これらの多くは自称であったと考えられており、公式文書が残っている明石志賀之助のみが、歴代横綱として認定されています。

関連人物

明石志賀之助
綾川五郎次 (横綱)
丸山権太左衛門

関連用語

日本相撲協会
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* 力士

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