日南北郷インターチェンジ

日南北郷インターチェンジ：東九州自動車道を快適に走行

日南北郷インターチェンジ'>[インターチェンジ]は、宮崎県日南市北郷地区に位置する東九州自動車道のインターチェンジです。北郷小学校・中学校から東に位置し、周辺には北郷地区の行政機関や、北郷駅、北郷温泉郷といった地域資源が点在しています。

料金所がない理由

日南北郷ICを含む東九州自動車道清武JCT～油津IC間は、新直轄方式によって整備されました。このため、日南北郷ICには料金所が設置されておらず、この区間は無料で通行できます。利用者にとって大きなメリットとなっています。

IC名称の由来

インターチェンジの名称「北郷」は、計画当初の所在地であった南那珂郡北郷町（現・日南市北郷地区）に由来しています。計画段階での仮称も「北郷IC」でした。

開通までの道のり：困難と克服

日南北郷ICの開通までには、多くの困難がありました。着工は1996年（平成8年）9月（清武IC～北郷IC間）に始まり、その後も工事が続けられました。しかし、2009年（平成21年）には、北郷IC～日南IC間で建設中の広渡川2号橋で設計ミスによるひび割れが見つかり、取り壊し再建を余儀なくされました。この事故が、開通を大きく遅らせる一因となりました。

その後も、事業費ベースで約46%、用地進捗率は約97%（2010年度末時点）という厳しい状況が続きましたが、2013年（平成25年）6月に国土交通省九州地方整備局が開通時期を2017年度と発表し、事業は進展しました。この間、東九州道最長の猪八重トンネル（4,858m）の貫通（2013年11月）や、複数のトンネルの貫通といった技術的な課題の克服も重ねました。特に芳ノ元トンネル(1,880m)は、軟弱な地盤のため難工事となり、工期9年半を要しました。

2017年11月には、清武南IC～日南北郷IC間の芳ノ元トンネルが貫通。そして、日南北郷IC～日南東郷IC間は2018年3月11日に開通しました。清武南IC～日南北郷IC間も2023年3月25日に開通。清武JCT～日南北郷IC間の道路整備については、2019年11月26日の事業評価監視委員会で事業継続が了承され、順調に工事が進められました。

周辺環境

日南北郷ICは、豊かな自然に囲まれた地域にあります。周辺には、日南市北郷地区の行政機関である日南市役所北郷町総合支所、日南市立北郷小中学校、北郷駅（JR九州日南線）、北郷温泉郷などがあります。観光地としては、鰐塚山地、猪八重渓谷、ジェイズ日南リゾート（旧北郷フェニックスリゾート）などがあります。

接続道路

日南北郷ICは、宮崎県道28号日南高岡線に直接接続しています。また、間接的に宮崎県道27号宮崎北郷線、宮崎県道33号都城北郷線、宮崎県道429号猪八重線にも接続しています。宮崎県道27号宮崎北郷線は、かつて飫肥藩の幹線道路であった飫肥街道に相当する歴史的な道路です。

まとめ

日南北郷ICは、東九州自動車道の重要なインターチェンジであり、地域経済の活性化にも大きく貢献しています。開通までには多くの困難がありましたが、関係者らの努力によって、見事に開通に至りました。周辺には観光地も多く、ドライブを楽しむ上でも最適な場所となっています。

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