日向長井駅

日向長井駅

日向長井駅は、宮崎県延岡市北川町長井にある九州旅客鉄道（JR九州）日豊本線に位置する駅です。1922年（大正11年）10月29日に鉄道省により開業しました。開業当初は貨物取扱も行われていましたが、1962年（昭和37年）10月1日に廃止されました。その後、1972年（昭和47年）3月30日には荷物扱いも廃止され、無人駅となりました。

かつては駅舎に簡易委託営業が行われており、午前中の下り普通列車において、駅前に住む個人が乗車券を販売していました。販売されていたのは「普通乗車券（延岡まで）」のみという、独特の営業形態でした。この簡易委託営業は1992年（平成4年）3月末に廃止されました。

国鉄分割民営化後の1987年（昭和62年）4月1日からはJR九州の駅となり、その後も歴史を重ねてきました。1996年（平成8年）6月1日には宮崎総合鉄道事業部発足に伴い、大分支社から鹿児島支社に移管されました。そして、2022年（令和4年）4月1日には宮崎支社が発足し、鹿児島支社から同支社へと移管されています。

2017年（平成29年）9月には、台風18号の影響により、9月17日から運休となり、臼杵駅 - 延岡駅間が不通となりました。この間、佐伯駅 - 延岡駅間では代行バスによる輸送が行われ、9月20日に市棚駅 - 延岡駅間の運転が再開し、バス代行輸送は終了しました。

駅舎はかつて貨物取扱いの設備も備えていましたが、現在は解体され、ブロック積みのシンプルな待合室のみが残されています。相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、両ホームは跨線橋で連絡しています。現在では無人駅として静かに佇み、日豊本線の歴史を刻み続けています。

駅周辺環境

日向長井駅周辺には、長井郵便局、延岡市立長井保育所などの公共施設のほか、可愛岳という山もあります。交通アクセスとしては、東九州自動車道北川インターチェンジが比較的近く、国道10号線沿いの道の駅北川はゆまも利用しやすい位置にあります。バス路線では、宮崎交通の「長井」停留所があり、延岡、差木野、熊田、黒内方面へのアクセスも可能です。

隣の駅

日向長井駅は、歴史と自然に囲まれた静かな駅です。周辺の環境と合わせて、訪れる人々に独特の雰囲気を与えてくれます。日豊本線の旅の途中に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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