日帰り旅行は電車に乗って

日帰り旅行は電車に乗って

『日帰り旅行は電車に乗って』は、漫画家・細川貂々が、夫（通称：ツレ）と息子（通称：チーと君）と共に、関西を中心とした鉄道の旅を楽しむ様子を描いた鉄道漫画です。旧ミシマガジンで連載されていた「関西は電車に乗って」がタイトルを改め、書籍化されました。

本作は、鉄道ルポ漫画シリーズの第二弾であり、前作『親子テツ』の続編とも言えます。作者一家が鉄道を通じて様々な発見をし、交流を深める様子が、ユーモラスに描かれています。

登場人物

主要人物

細川貂々: 本作の作者であり、主人公的な存在。新幹線や観光列車が好きで、宝塚にも愛着があり、それが一家で兵庫県宝塚市へ引っ越すきっかけとなりました。
ツレ: 細川の夫。息子に影響を受け、「パパ鉄」と化しています。登山が趣味で、鉄道沿線のハイキングコースも難なくこなします。以前関西に住んでいたことがあり、再び関西へ住むことを希望していました。
息子（チーと君）: 両親を鉄道趣味の世界へ誘った張本人。最近は吉本興業の芸人やゲームに興味があります。団子とアイスが好きで、乗り物酔いしやすい体質です。
ミッキーさん: 出版社の編集担当者。細川一家の鉄道活動に毎回同行します。

その他の登場人物

ニタマ: 和歌山電鐵貴志川線の猫駅長。貴志駅の二代目駅長であり、チーと君に気に入られ、日記に書かれるほどでした。
堺雅人: 関西空港～神戸空港間を船で移動中、船酔いした作者とチーと君が船内のテレビで見ていた時代劇「真田丸」の主演俳優。作者はチーと君を励ますために彼の名前を出しました。
辻本茂雄、すっちー: チーと君のリクエストでなんばグランド花月へ行った際、彼らのキャラクターグッズを購入しました。
きかんしゃトーマス: 以前、チーと君とツレが京阪きかんしゃトーマス電車に乗車したことがありましたが、チーと君が小学生になると興味が薄れ、作者が乗りたいと強引に誘うことになりました。

本書の魅力

『日帰り旅行は電車に乗って』は、鉄道ファンはもちろん、そうでない人でも楽しめる作品です。作者一家のコミカルなやり取りや、鉄道沿線の風景描写、ご当地グルメの紹介など、様々な要素が盛り込まれています。読者は、まるで一緒に旅をしているかのような気分を味わうことができます。

鉄道の魅力を再発見できるだけでなく、家族の温かさや、日常の小さな幸せを感じられる作品です。

書誌情報

細川貂々 『日帰り旅行は電車に乗って関西編』 ミシマ社/原点回帰の出版社〈ヤングチャンピオンコミックス〉、全1巻
2018年3月17日発売、ISBN 978-4-909394-04-0

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