日建設計シビル

株式会社日建設計シビルについて

株式会社日建設計シビルは、大阪市中央区に本社を構えていた総合建設コンサルタントの一つです。この会社は、世界最大の建築設計事務所である日建設計の土木部門から独立し、2001年に設立されました。日建設計シビルは、土木施設に特化した設計事務所として、質の高い設計業務を行っています。

概要

日建設計シビルは、日建設計グループの一環として、数多くの建設プロジェクトに取り組んでいました。特に、地下街やペデストリアンデッキといった建築物との接続部分の設計に強みを発揮しています。これまで、多くの都市交通対策マスタープランや、都市景観賞を受賞したプロジェクトなど、数多くの業績を残しています。

近年、国内市場の厳しい状況に対抗するため、同社は特に東南アジア市場への進出に力を入れており、海外でのビジネス展開も積極的に行っています。国際的なプロジェクトにも関与し、設計の幅を広げる努力を続けています。

沿革

株式会社日建設計シビルの歴史は、1900年に遡ります。住友本店の臨時建築部が設立されたことが起源で、その後、様々な企業が合併を経て1945年に日本建設産業株式会社に改称されました。1950年には建築土木設計部門が日建設計工務株式会社として独立し、1970年に株式会社日建設計に改名しました。そして、2001年には土木に関する業務を分社化し、正式に日建設計シビルを設立しました。

その後の経営統合として、2007年には株式会社日建ソイルリサーチを合併し、さらなる業務展開を行いました。しかし、2022年には株式会社日建設計に吸収合併され、解散しました。

主な作品

日建設計シビルが手がけたプロジェクトには、以下のようなものがあります。

• - みなとみらい駅（2004年）
• - 富山駅地下広場（2002年）
• - さいたま新都心東西連絡路の大宮ほこすぎ橋（2003年、土木学会景観デザイン賞優秀賞受賞）
• - 鹿児島中央駅駅前広場（2004年）
• - 仙台駅東口駅前広場（2004年）
• - 郡山駅西口駅前広場（2001年、緑の都市賞内閣総理大臣賞受賞）

これらのプロジェクトは、公共空間において高い機能性と美しさを追求したもので、多くの評価を受けています。また、国際プロジェクトとしては、ハノイ市のまちづくりコンペ（2008年、二等入選）や、中国江蘇省の商貿物流城の設計なども手がけています。

結論

株式会社日建設計シビルは、国内外において広範な実績を持つ土木設計の専門会社として、数多くのプロジェクトに貢献してきました。確固たる基盤と豊富な経験を背景に、引き続き建設業界における影響を与えていくことでしょう。

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