日曜お笑い劇場

日曜お笑い劇場

『日曜お笑い劇場』（にちようおわらいげきじょう）は、日本テレビで1981年5月3日から同年9月20日まで放送されたバラエティ番組です。全13回の放送が行われ、放送時間は毎週日曜日の20時から20時54分まででした。この番組は、当時『カックラキン大放送!!』を手がけていた制作スタッフによって作られ、視聴者に楽しさを提供しました。

番組の概要

主にゲストの歌や長編コント、そして「伸介のとんち教室」などから構成されている公開収録形式の番組でありました。主演には三波伸介が起用され、彼は同時期に『笑点』やNHKの『お笑いオンステージ』にも出演していたため、視聴者は週の中で三波を続けて見ることができました。

メインのコントは、架空の商店街「にぎやか輪楽居町（わらいちょう）サンロード」にある甘味処「みなみ」を舞台とした家族を中心にした内容で、三波が演じる「お婆ちゃん」は話の進行役として重要な役割を果たしていました。このコントでは、当時ヒットしていた曲のタイトルをもじったサブタイトルが使用されていました。また、歌のゲストもコントに参加し、様々な役を演じて視聴者を楽しませました。

内容の変化と視聴率の低下

しかし、番組が進むにつれて、お父さん役を演じた柳生博の演技スタイルがコントに合わず、コントの要素が薄まりました。また、嫉妬劇や留学生の家出といったシリアスなテーマが加わることで、ヒューマンドラマの色合いが強まることとなりました。これにより、視聴者の期待から外れ、笑いが減少した理由として考えられています。

裏番組の競合、NHKの『大河ドラマ』やフジテレビの『オールスター家族対抗歌合戦』、テレビ朝日の『西部警察』に視聴率を奪われ、番組は苦戦を強いられました。最終的に、1981年9月の時点での視聴率は平均7％に落ち込んでおり、この時間帯の他の番組への対抗が難しい状況にありました。

その後の展開

『日曜お笑い劇場』の後を受けて放送された『日曜8時!ドパンチ放送!!』では、これまでの柳生を降板させ、新たに谷啓や郷ひろみを迎えて再起を目指しましたが、こちらも成果を上げるには至りませんでした。三波伸介は、番組の出演に際して視聴率が1％上がるごとに10万円のギャラが支払われる契約を結んでいましたが、結局この契約も不達成に終わりました。

番組の視聴率低下は、視聴者の興味が他の番組に移った結果として考えられますが、制作陣の判断やキャストの適性なども影響を及ぼしたといえるでしょう。1882年には『久米宏のTVスクランブル』がスタートし、この時期にかろうじて視聴率の持ち直しが図られました。

出演者とスタッフ

この番組には、三波伸介をはじめ、高田みづえ、近藤真彦、森川正太、柳生博、ジミー・オズモンドといった多彩な出演者が名を連ねました。番組のナレーションは当時の日本テレビアナウンサー徳光和夫が担当し、企画や構成には白井荘也や出倉宏などの知名度の高い人々が携わっていました。音楽や演出を担当したスタッフの協力の下、番組は視聴者にエンターテイメントを提供しようと努めていました。

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