日本エスペラント協会

一般[[財団法人]]日本エスペラント協会

一般[[財団法人]]日本エスペラント協会（Japana Esperanto-Instituto, JEI）は、国際補助語であるエスペラントの普及・発展を目的とする団体です。東京都新宿区に事務所と図書館を構え、山梨県北杜市には研修施設「八ヶ岳エスペラント館」を有しています。この記事では、日本エスペラント協会の概要、沿革、事業内容、出版物、そして過去に存在した同名の団体について詳しく解説します。

概要

日本エスペラント協会は、定款において「国際間の平等な言語である国際語エスペラントを普及発展させることにより、国際相互理解を促進し、エスペラントを媒体とする文化を発展させ、またエスペラントに関する学術を振興すること」を目的としています。

この目的を達成するため、以下の事業を行っています。

1. エスペラント普及事業
2. エスペラントを用いた国際交流事業
3. エスペラント研究教育事業
4. エスペラント雑誌の刊行事業
5. エスペラント図書等の刊行及び頒布事業
6. エスペラント大会主催事業
7. その他、目的達成に必要な事業

具体的な活動としては、エスペラント関連書籍の出版・販売、月刊誌「エスペラント／La Revuo Orienta」の発行、日本語エスペラント辞典・エスペラント日本語辞典の編集・発行、エスペラント関連イベントの主催、日本エスペラント大会の共催、エスペラントの研究、エスペラント学力検定試験の実施など多岐にわたります。また、世界エスペラント協会（UEA）において、日本を代表する国別団体としての役割も担っています。

沿革

日本におけるエスペラント運動は、1919年12月20日に任意団体として発足した日本エスペラント学会に端を発します。中心人物は小坂狷二であり、藤沢親雄、浅井恵倫らが創立会員として名を連ねました。

1920年：月刊誌「La Revuo Orienta」を創刊。
1926年：文部省の認可を受け、財団法人日本エスペラント学会となる。中村精男が初代理事長に就任。
1936年：国際エスペラント連盟に加盟。
1939年：エスペラント学力検定試験を開始。
1940年：国際エスペラント連盟を脱退。
1956年：世界エスペラント協会に加盟。日本エスペラント運動50周年。
1965年：アジア初となる第50回世界エスペラント大会を東京で開催。
1986年：エスペラント発表100周年記念社会言語学シンポジウムを東京で開催。
2004年：月刊誌「La Revuo Orienta」が1000号を達成。
2007年：第92回世界エスペラント大会を横浜市で開催。
2012年：公益法人制度改革に伴い、一般[[財団法人]]に移行。名称を一般[[財団法人]]日本エスペラント協会に変更。ただし、エスペラント名称はJapana Esperanto-Institutoを維持。
2019年：創立100周年を迎える。

過去の同名団体

過去には2期にわたり、「日本エスペラント協会」という名称の団体が存在しました。

第1期 (1906年～1926年)

1906年6月12日に黒板勝美、浅田栄次、安孫子貞治郎らによって設立されました。しかし、黒板の財政運営により危機に陥り、1919年の日本エスペラント学会発足に伴い、実質的な活動を終えました。

第2期 (1946年～1950年)

1946年6月23日に小松文夫を委員長として発足。日本エスペラント学会を学習・研究機関、自身を普及運動機関と位置づけましたが、分業体制が機能せず、1950年に解散しました。

主な出版物

月刊誌「エスペラント La Revuo Orienta」
日本語エスペラント辞典、エスペラント日本語辞典
* その他、多数のエスペラント関連書籍

日本エスペラント協会は、エスペラントの普及と発展に大きく貢献しています。その活動は、国際理解の促進と文化交流の推進に寄与しており、今後ますます重要な役割を担うことが期待されます。

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