日本セラミックス協会

公益社団法人 日本セラミックス協会について

公益社団法人日本セラミックス協会（The Ceramic Society of Japan, CerSJ）は、セラミックスに関する研究と技術の進歩、産業の発展、そして人材育成を目的とする日本の学術研究団体です。1891年10月10日に設立され、単独学会として活動しています。化学材料工学を主な学術研究領域とし、セラミックスに関する基礎研究から応用研究まで、幅広い分野をカバーしています。

協会の目的と活動

協会は、セラミックスの科学と技術の進歩・向上を図り、セラミックス産業の発展に寄与することを目指しています。また、これらの活動を支える人材の育成にも力を入れています。国内外の学術団体とも連携しており、日本工学会、日本化学連合、International Ceramic Federation (ICF)などの国際学術連合体に加入しています。国際会議の共催も積極的に行っており、International Congress on Ceramics、International Commission on Glass ANNUAL MEETING、The Asia-Oceania Ceramic Federation (AOCF) Conference、Pacific Rim Conference of Ceramic Societiesなどを開催しています。

沿革

協会の歴史は、1891年の窯工會設立に始まります。その後、1892年に大日本窯業協會と改称し、1927年には社団法人大日本窯業協會となりました。1946年には社団法人窯業協会に改称、1952年には日本窯業連盟を合併しました。1987年には社団法人日本セラミックス協会と名称を変更し、2010年には公益社団法人日本セラミックス協会へと移行しました。これらの変遷は、セラミックス分野の発展とともに協会の活動範囲が拡大してきたことを示しています。

主な刊行物

協会は、以下の学術誌を発行しています。

Journal of the Ceramic Society of Japan:
1892年創刊の英文ジャーナル。査読付き論文を掲載し、電子ジャーナルとして発行。著作権は学会に帰属し、クリエイティブコモンズライセンス（CC BY-ND）が適用されています。購読は無料です。
セラミックス:
1966年創刊の和文・英文混在の研究報告・技術報告誌。印刷体で発行。著作権は学会に帰属。クリエイティブコモンズライセンスは適用されていません。購読は有料です。
Journal of Asian Ceramic Societies:
2013年創刊の英文ジャーナル。査読付き論文を掲載し、電子ジャーナルとして発行。著作権は学会に帰属し、クリエイティブコモンズライセンス（CC BY）が適用されています。購読は無料です。

その他の情報

協会は、防衛食容器や四式陶製手榴弾など、セラミックスに関連する様々な分野にも関わっています。また、小澤専七郎、金子堅太郎（主な会長の一人）、鬼丸義斎（大森製陶所会長）など、協会やセラミックス産業に貢献した人物も輩出しています。

関連情報

参考文献:
日本学術協力財団 編『学会名鑑 2007-2009年版』日本学術協力財団、2007年。ISBN 4939091074。
外部リンク:
公益社団法人 日本セラミックス協会


この情報から、日本セラミックス協会は、セラミックスの研究、技術開発、産業の発展に大きく貢献していることがわかります。また、学術誌の発行を通じて、研究成果の共有や知識の普及にも力を入れています。

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