日本テレビスペシャル

1982年、日本テレビを彩った豪華特番『日本テレビスペシャル』

1982年10月9日、日本テレビ系列では、4時間にわたる大型特別番組『日本テレビスペシャル』が放送されました。これは、日本テレビ麹町分室（当時本社）北本館の改装に伴い、新装されたGスタジオ（2代目）からの初番組という、記念すべき放送でもありました。

番組は大きく二部構成。前半は、お馴染みの萩本欽一が司会を務める『欽ちゃんのこれが日本一!』で、後半は『カックラキン大放送!!』の出演者らが中心となり、徳光和夫アナウンサーの司会で『ザ・バラエティー』と題したコーナーが展開されました。

豪華出演者と多彩な企画

『欽ちゃんのこれが日本一!』には、武田鉄矢、タモリ、横山やすし、西城秀樹、榊原郁恵、谷啓、竹村健一、野口五郎、大橋恵里子、松崎しげる、アグネス・チャン、喜多郎など、錚々たるメンバーが勢揃い。欽ちゃんバンドによるパフォーマンスや、スター動物との対談など、バラエティ豊かな企画が繰り広げられました。「日本一さん」をテーマにしたコーナーも、視聴者の注目を集めたことでしょう。

一方、『ザ・バラエティー』では、沢田研二、郷ひろみ、西城秀樹、近藤真彦、田原俊彦、堺正章、シブがき隊、井上順、木の実ナナ、研ナオコ、草笛光子、ハナ肇、そしてアメリカのダンスチームLAノッカーズといった、豪華な顔ぶれが番組を盛り上げました。

具体的な企画としては、「軍艦上のトシちゃん」という近藤真彦をフィーチャーしたコーナーや、井上順と研ナオコによる「ピンク・パンツ」と題したテクニカルショー、そして圧巻のグランドピアノ33台を使った大演奏、さらにテニスショーや郷ひろみとLAノッカーズのコラボレーションによるダンスショーなど、見どころ満載の構成でした。

番組編成への影響とその後

『日本テレビスペシャル』の放送に合わせ、同日の番組編成も大きく変更されました。『三枝の恋ピューター』『グランド劇場 天まであがれ!』といった番組は放送終了となり、『土曜トップスペシャル』『テレビ三面記事 ウィークエンダー』は休止。さらに『番組案内』も放送時間が変更されるなど、この特番がいかに日本テレビにとって重要な位置付けであったかが伺えます。また、番組途中には『NNNニューススポット』も放送されています。

それから40年以上が経過した2023年4月6日、日本テレビで放送された『日テレ系 生番組の祭典!生デミー賞2023年』において、『欽ちゃんのこれが日本一!』から、日本体育大学学生によるパフォーマンス「エッサッサ」が紹介され、この伝説的特番の一部が再び視聴者の目に触れることとなりました。

この『日本テレビスペシャル』は、新スタジオGスタジオの落成を祝うと共に、当時の日本テレビを代表する豪華キャストとバラエティ豊かな企画によって、視聴者に多くの感動と興奮を与えた、まさに時代を彩る象徴的な番組だったと言えるでしょう。また、この番組から4日後には、『歌のワイド90分!』がレギュラー番組としてスタート。司会は『ザ・バラエティー』でも活躍した徳光和夫アナウンサーでした。新スタジオ落成時の日本テレビ会長は、小林與三次氏でした。

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