日本バイオマテリアル学会

日本バイオマテリアル学会（Japanese Society for Biomaterials; JSBM）は、生体に使用される材料、すなわちバイオマテリアルに関する学術研究を推進する専門団体です。1978年に設立されて以来、この分野における研究者や技術者にとって重要な情報交換と交流の場となっています。

概要

学会は、多岐にわたる専門分野の研究者から構成されており、会員数は約1,050名にのぼります（2011年現在）。これらの会員は、医学、歯学、工学、理学、薬学、生物学といった様々なバックグラウンドを持ち、それぞれの専門知識を活かしながらバイオマテリアル研究に取り組んでいます。設立当初から、バイオマテリアルの開発と応用に関する研究成果の発表、知識の共有、そして若手研究者の育成に力を注いできました。

組織

学会の本部事務局は、東京都豊島区に所在しています。具体的な所在地は、〒170-0003 東京都豊島区駒込1-43-9 駒込TSビル内、（財）口腔保健協会内です。組織運営は、会長のリーダーシップのもと、理事会や各種委員会によって行われています。

学会誌

学会の活動の一環として、年4回発行される学会誌『バイオマテリアル-生体材料-』は、会員の研究成果発表の重要な場です。この学術誌は、バイオマテリアルに関する最新の研究動向や技術開発の進展を広く社会に伝える役割を担っています。ISSNは1347-7080です。

学会賞

学会は、バイオマテリアル研究分野における優れた業績を称えるため、いくつかの学会賞を設けています。具体的には、日本バイオマテリアル学会学会賞、日本バイオマテリアル学会科学奨励賞、日本バイオマテリアル学会科学功績賞があります。これらの賞は、研究者のモチベーション向上と研究の更なる発展を促すことを目的としています。

大会等

年次学術大会や各種シンポジウム、研究会などを定期的に開催し、会員間の交流や情報交換を促進しています。これらの大会では、最新の研究発表が行われるだけでなく、活発な質疑応答や意見交換がなされ、バイオマテリアル研究の進展に大きく貢献しています。

加盟団体

学会は、日本歯学系学会協議会に加盟しており、他の関連学術団体との連携を強化しています。これにより、学際的な研究活動や知識共有が促進され、より幅広い視点からのバイオマテリアル研究が進められています。

関連分野・団体

バイオマテリアル研究は、医学、歯学、工学、理学、薬学、生物学といった幅広い分野と密接に関連しています。また、高分子学会、日本金属学会、日本歯科理工学会、日本セラミックス協会、日本DDS学会、熱測定討論会、アメリカバイオマテリアル学会、ヨーロッパバイオマテリアル学会、国際バイオマテリアル学会連盟といった関連学会や団体とも連携し、国際的な研究ネットワークを形成しています。

まとめ

日本バイオマテリアル学会は、バイオマテリアル研究の発展に不可欠な役割を果たしており、学術研究の推進、人材育成、国際的な交流の促進を通じて、医療技術の進歩と人々の健康に貢献しています。今後も、この分野の進展に重要な役割を担い続けることが期待されます。

外部リンク

詳細については、学会の公式サイトをご覧ください：日本バイオマテリアル学会

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