日本メディアーク

日本メディアーク株式会社の概要

日本メディアーク株式会社は、かつて活動していたBSおよび東経110度CSにおける委託放送事業者です。設立当初の本社は東京都千代田区の日比谷公園に位置し、主要株主には時事通信社、共同通信社、電通、エヌ・ティ・ティ・ドコモ、NTTデータ、松下電器産業が名を連ねていました。その後、時事通信社の完全子会社となり、経営体制が一新されました。

事務所は一度東京都中央区銀座に移転し、後に渋谷区へと移りました。日本メディアークはニュース放送を中心に事業を展開していたものの、加入者数の伸び悩みが影響し、データ放送を早々に終了せざるを得ませんでした。特に、2004年12月からはイギリスのBBC制作によるエンターテイメント番組「BBC JAPAN」の放送を始めましたが、こちらも2006年4月には放送を終えました。

2007年には、マルチチャンネルエンターテイメント株式会社に吸収合併され、放送事業は完全に終了しました。

沿革

日本メディアークが設立されたのは2000年（平成12年）で、最初の放送は同年の12月1日にBSデジタルにおいて開始されました。2001年3月には、第一勧業銀行のテレビバンキングサービスを始めましたが、こちらは2002年にサービスを終了しています。

2002年4月には、東経110度CSデジタル放送においてのデータ放送もスタートし、プラットフォームは当初「プラット・ワン」でした。2004年には、110度CSデジタル放送のプラットフォームが「SKY PerfecTV!110」に変更され、同年8月にデータ放送も終了しました。

その後、2004年12月には「BBC JAPAN」の放送を開始しますが、2005年にはBSデジタル放送のデータ放送を休止し、続いて2006年に「BBC JAPAN」の放送も終了しました。

資本金についても減少が見られ、時事通信社からスカイパーフェクト・コミュニケーションズによる全株取得が2006年7月に行われました。最終的に、2007年4月17日にマルチチャンネルエンターテイメントに吸収合併され、解散となりました。

役員

日本メディアークには、桜井郁生氏、中村隆二氏、清水敏邦氏の三名が元代表取締役として在籍していました。彼らの経営のもとでの放送事業展開が行われました。

放送チャンネル

日本メディアークが提供していた放送チャンネルは、全て委託放送業務を終了しています。BSデジタル放送では論理チャンネル枠の96にて無料放送を行っていました。一方、東経110度CSデジタル放送では、BBC JAPAN及びいくつかの有料放送チャンネルが存在しましたが、これも今は利用できません。

日本メディアークの放送事業は、時代の変遷とともに多くの変化を経て最終的に合併によって終了しましたが、その歴史は日本の放送メディアの一時代を象徴するものでした。

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