日本会

公益社団法人日本会（にっぽんかい）について

公益社団法人日本会は、世界総調和運動を目的とし、恒久的な国際平和の実現を目指す公益法人です。かつては文部科学省が所管していました。現在の理事長は、元衆議院議員の越智通雄氏が務めています。日本会は、「日本総調和連盟」という名称でも活動しています。

設立の背景と歴史

日本会は、1962年（昭和37年）に東西冷戦下という国際情勢の中、日本大学の建学の精神に基づき、「世界調和と人類繁栄」の実現を目標として設立されました。設立当初の総裁は、当時衆議院議員であり後に内閣総理大臣となる佐藤栄作氏、会長は日本大学会頭の古田重二良氏でした。

1968年には、日本大学で大規模な学生運動（日大紛争）が発生。この紛争の中で、日本大学の予算から34億円もの使途不明金が発覚しました。この使途不明金の一部が、日本会を通じて政財界との橋渡しに使われていたことが明らかになり、全学共闘会議から激しく批判されました。

日大紛争の終結と古田重二良会長の死去後、日本大学出身で参議院議員であった田沢智治氏が、実質的に会の運営を引き継ぎました。その後、総裁には衆議院議員で後に内閣総理大臣となる福田赳夫氏が就任しました。1996年時点では、総裁は置かれず、総裁代行として中山太郎議員が任命されました。

田沢智治理事長の下、「日本会・日本総調和連盟」は、田沢氏が亡くなる2007年（平成19年）11月21日まで、日本大学と主に自由民主党所属の国会議員との連携を密接に進めました。また、「日本会・世界総調和の集い」を通じて各国大使館との交流を行い、国際調和のための活動に貢献しました。

田沢智治氏（元法務大臣）の死去後、元衆議院議員の越智通雄氏が理事長に就任し、現在に至るまで「日本会」の精神を受け継ぎ、活動を続けています。

主な活動内容

日本会は、以下の活動を主に行っています。

機関紙「総調和」の発行: 機関紙を通じて、日本会の理念や活動内容を広く周知しています。
講演会「日本会フォーラム」の開催: 各界の有識者を招き、講演会を開催することで、社会的な課題に対する理解を深め、より良い社会の実現を目指しています。
8月15日「千鳥が淵戦没者墓苑」における「世界総調和の日戦没者慰霊式典」: 終戦の日である8月15日に、千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて戦没者の慰霊式典を開催し、平和への祈りを捧げています。

参考文献

日本大学ホームページ
「世界総調和の集い（第24回）1996年（日本会・日本総調和連盟）」配布パンフレット

外部リンク

公式ウェブサイト
* 公益法人協会が運営する日本会の情報公開サイトへのリンクは、利用者が検索して確認ください。'>日本会 - 一般法人・公益法人等情報公開共同サイト（公益法人協会）



日本会は、設立当初からの理念である世界平和の実現に向けて、様々な活動を継続しています。

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