日本口腔顔面痛学会

日本口腔顔面痛学会について

日本口腔顔面痛学会（にほんこうくうがんめんつうがっかい）は、口腔及び顔面に関連する痛みを研究・治療することを目的とした学術団体です。この学会は日本歯科医学会の認定分科会としても位置付けられており、専門的な知識と技術の向上を図っています。

概要

この学会は、2000年に「口腔顔面痛懇談会」として設立され、その後、2006年には正式に「口腔顔面痛学会」として活動を開始しました。そして2009年には「Japan Academy of Orofacial Pain」と合併し、現在の名称に改められました。

2023年10月時点での会員数は782名で、理事長として松香芳三氏がその指導的役割を担っています。皆様の研究や臨床活動を通じて、口腔顔面痛に関する理解を深め、より効果的な治療法の確立を目指しています。

総会及び事務局

学会の総会は年に1回開催され、最新の研究成果や治療法に関する情報が共有されています。本部事務局は東京都江東区に位置し、一ツ橋印刷株式会社内の学会事務センターにおいて業務を行っています。

専門認定制度

日本口腔顔面痛学会では、口腔顔面痛に関する専門知識を有する医師を対象とした認定制度を設けています。以下の資格が存在します：

• - 日本口腔顔面痛学会指導医
• - 日本口腔顔面痛学会専門医
• - 日本口腔顔面痛学会認定医

これらの資格は、学会の厳正な基準を満たした専門家の育成に寄与しています。

学会の出版物

日本口腔顔面痛学会は、さまざまな出版物を通じて最新の情報を提供しています。

ガイドライン

2012年に作成された「非歯原性歯痛診療ガイドライン」は、医療の現場で広く参考にされています。このガイドラインは、専門家による解析に基づいたものです。

書籍

また、2010年には『口腔顔面痛の診断と治療ガイドブック』が出版され、口腔顔面痛に関する知識を深めるための重要な資料として位置づけられています。これは医歯薬出版から発行されたもので、ISBN 978-4-263-44396-5と記されています。

雑誌

学会の公式雑誌『日本口腔顔面痛学会雑誌』は年1回発刊され、学会の活動や研究成果を広く公開しています。雑誌はISSN 1883-308Xで、オンライン版も提供されています。

関連項目

また、学会は歯学、歯科麻酔学、口腔外科学と密接に関連しており、多くの研究会や学会との繋がりがあります。特にアメリカ口腔顔面痛学会と国際的な連携も進めています。

まとめ

日本口腔顔面痛学会は、口腔顔面痛という特定の領域に特化した研究と治療の発展に寄与する組織であり、その活動を通じて医療界全体のレベル向上に貢献しています。今後も口腔顔面痛に対する知識と技術の向上を目指し、会員同士の情報交換を促進していくことでしょう。

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