日本宇宙生物科学会

一般社団法人日本宇宙生物科学会について

一般社団法人日本宇宙生物科学会（Japanese Society for Biological Sciences in Space）は、宇宙生物科学および関連分野の学術研究を促進し、宇宙的視野に立つ生物科学の確立を目的として1987年に設立された学会です。生物科学学会連合および日本地球惑星科学連合に加盟しており、宇宙生物学の研究において重要な役割を果たしています。

学会の目的と活動

本学会は、宇宙空間での生物学研究を推進し、その成果を広く社会に還元することを目指しています。具体的には、以下の活動を行っています。

学術集会の定期的開催: 最新の研究成果を発表し、研究者間の情報交換や議論を深めるための場を提供しています。
研究成果の刊行: 学会誌や論文集を通じて、宇宙生物科学分野の知見を広く発信しています。
宇宙生物科学に関する連携: 国内外の研究機関や研究者と協力し、宇宙生物科学研究の発展に貢献しています。
学術分野での貢献者表彰: 宇宙生物科学分野において顕著な功績のあった研究者を表彰し、研究活動を奨励しています。

主な出版物

本学会の活動の一環として、以下の様な出版物が刊行されています。

佐藤温重著『宇宙環境と生命 - 宇宙生物学への招待』: 宇宙生物学の入門書として、宇宙環境が生命に与える影響について解説しています。
井口洋夫監修『我が国の宇宙実験 - 成果と教訓』: 日本の宇宙実験の成果とそこから得られた教訓をまとめた貴重な資料です。
森滋夫著『宇宙とからだ - 無重力への挑戦』: 無重力環境が人体に及ぼす影響について、医学的な観点から解説しています。
『日学選書5　今動物学がおもしろい - 宇宙と地球生物』: 宇宙における動物や細胞、植物の反応に関する研究成果をまとめた書籍です。毛利衛氏や向井千秋氏の宇宙飛行に同行したメダカの研究など、興味深いテーマを扱っています。
日本宇宙生物科学会, 奥野 誠, 馬場 昭次, 山下 雅道 編『生命の起源をさぐる　宇宙からよみとく生物進化』: 宇宙の視点から生命の起源と進化を探る研究成果をまとめた書籍です。

これらの出版物は、宇宙生物科学の分野を学ぶ上で重要な資料となっています。

関連分野

宇宙生物科学会は、以下の分野とも深く関連しています。

宇宙生物学: 宇宙における生命の起源、進化、分布を研究する学問分野。
地球外知的生命体探査 (SETI): 地球外の知的生命体を探す試み。
地球外生命: 地球以外の天体に存在する可能性のある生命。
惑星の居住可能性: 惑星が生命の存在に適した環境であるかどうかを研究する分野。
宇宙医学: 宇宙環境が人体に与える影響を研究し、宇宙飛行士の健康管理や宇宙旅行における医学的な問題を解決する分野。
生物衛星: 生物学実験を行うために打ち上げられる人工衛星。
宇宙に行った動物: 宇宙実験のために宇宙へ送られた動物たちの記録。
宇宙人: 地球外に存在する知的生命体の総称。
宇宙移民: 人類が宇宙空間や他の天体に移住すること。
極限環境生物学会: 極限的な環境に生息する生物を研究する学会。

まとめ

一般社団法人日本宇宙生物科学会は、宇宙生物科学の発展に不可欠な役割を担う学会です。学術研究の推進、成果の普及、国内外の研究者との連携を通じて、宇宙における生命科学の進歩に貢献しています。事務局は東京都新宿区天神町78に置かれています。

外部リンク

日本宇宙生物科学会)

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