日本福音教団

日本福音教団について

日本福音教団（にほんふくいんきょうだん）は、プロテスタントホーリネス系の宗教法人で、1953年に設立されました。代表者である野村正幸がこの教団を導き、アジア全体での福音の拡大を目指しています。

教団の沿革

この教団の起源は、戦後の1940年代にさかのぼります。1952年、教団の指導者たちは日本基督教団ホーリネスの一部として活動していましたが、こちらから離脱し、1953年6月に新たに「日本福音教団」を設立しました。設立当初、初代総会議長には吉野勝栄が、そして副議長に星野栄一が選出されました。

1971年には、日本福音教団から分裂し、教会関係者が指導する「日本福音教会連合」が設立されましたが、これにより教団は一部の教会を失いました。1970年代には、特に韓国や中国からの宣教師を受け入れ、広範囲にわたる伝道活動が展開されました。

1996年10月には星野師が亡くなり、次の議長として武井啓治師が選出されましたが、彼もすぐに離脱。その後、平岡忠雄師が1年間の議長代行を務めました。1998年には教団第26回総会において田辺誠一師が総会議長に推挙され、教団の活動は続けられました。

創立50周年を迎えた2002年には、多くの信者が集まり、記念集会が開催され、教団の歴史を改めて振り返りました。

2018年には「日本人教職者・信徒リバイバル聖会」が開催され、教団再生に向けての基盤が固められました。続いて行われた年次総会では、新たに野村正幸が議長に選出されました。2019年には日本ベテル教会での年次総会で、野村正幸が代表役員に選出されました。

教団の特色

日本福音教団のモットーは「福音を全日本へ」です。この教団は日本国内での宣教活動にとどまらず、アジア地域への宣教にも積極的に関与しています。また、四重の福音を強調しており、アガペー・ホーリネスの信仰が重要な要素として挙げられます。

教団の教義は、ジョン・ウェスレーの「クリスチャンの完全」を受け継いでおり、新生、聖化、神癒、再臨の教えが基盤となっています。66巻の旧新約聖書を神から啓示されたものと信じ、神の言葉を誤りなく伝えることに力を注いでいます。

日本福音教団は、政治活動には参加せず、国のために祈りつつ、聖霊に満たされた信者となることを目指しています。礼拝は、讃美、聖書朗読、説教、祈り、献金などで構成され、洗礼や聖餐の儀式は厳格に遵守されています。

教憲と信条

教団の教憲では、教団の目的や信条が明記されています。神は様々な国々から、自らの民を選び、聖霊の感動を受けた聖書に基づいて信仰を実践することが求められています。また、教団規則では教会の運営や信者の役割についての具体的な指針が示されています。

結論

日本福音教団は、福音の拡大に努めており、信者たちは神の使命に従い、地域社会およびアジア全体へと広がる宣教活動を行っています。教団の信徒は、キリストの教えに従って共同体を形成し、その教義を守り続けているのです。

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