日本長老教会

日本長老教会

日本長老教会（にほんちょうろうきょうかい）は、日本の米国系プロテテスタント福音派に属するキリスト教会合同教団です。日本福音同盟に加盟しており、改革主義神学に基づく信仰と実践を大切にしています。

沿革

その起源は、第二次世界大戦終結後の1948年に遡ります。米国聖書長老教会の海外宣教組織から、フィウェル宣教師の招きに応じ、P.フォックスウェル夫妻が日本の三重県四日市港に上陸しました。続いてJ.ヤング宣教師も来日し、四日市での伝道活動が開始されます。

翌1949年には、東京で神学校の設立を計画していた長谷川真太郎氏の要請を受け、宣教師らは活動拠点を東京へ移しました。ここで東京基督神学校が設立されます。四日市教会は一時的に無牧の状態となりましたが、東京基督神学校の学生が定期的に訪問し、教会活動が継続されました。

1955年には、小畑進氏が四日市教会の初代牧師に就任します。

そして1956年12月9日、日本基督長老教会が正式に設立されました。設立に際しては、当初、横浜海岸教会や堀の内グループにも参加が呼びかけられましたが、時期尚早との判断から実現しませんでした。設立時の中核となったのは、宣教師と日本人協力者によって生まれた3つの教会（済美ヶ丘教会、松ノ木教会、四日市教会）と6つの伝道所でした。これらの代表者によって東京で設立総会が開かれ、後藤光三氏が初代議長に就任しました。設立後、1959年には横浜海岸教会から分かれた山の上教会が日本基督長老教会に加わります。また、堀の内グループは後に日本福音長老教会を設立し、1993年の合同へと繋がることになります。

日本福音長老教会は、1979年6月3日に設立されました。この設立は、台湾基督長老教会から日本に派遣された鍾子時牧師の支援を受けて実現したもので、井田、西船橋、蓮沼、堀ノ内、横浜山手の5つの教会が中心となって形成されました。

最終的に、1993年5月3日、日本基督長老教会と日本福音長老教会が正式に合同し、現在の日本長老教会が誕生しました。

特色

日本長老教会では、30周年記念宣言において、その特色を以下の点に集約しています。

純粋な聖書的信仰、厳正な改革主義神学: 信仰の基準として、特にウェストミンスター信仰基準（ウェストミンスター信仰告白ならびに大小教理問答）を重要視しています。
清潔なキリスト者生活: 世俗的な享楽や慰めに捕らわれない、禁酒・禁煙を含む禁欲的な生活を送ることを大切にしています。
長老政治: 教会の運営組織として、長老による政治（統治）体制を採用しています。
積極的立証と宣教: 福音を積極的に証しし、伝道活動に力を入れています。
自主自営の精神: 教会は会員による自主的な運営と財政による自立を目指しています。

関連事項

教育機関としては、東京基督神学校と歴史的なつながりがあります。また、日本の福音派諸団体との連携を保つため、日本福音同盟に加盟しています。日本のプロテスタント教派の一つであり、台湾基督長老教会とも密接な関係を有しています。

主な牧師

これまでに日本長老教会で奉仕した主な牧師として、以下の人々が挙げられます。

堀越暢治氏（元四日市教会牧師）
宇田進氏（元西武柳沢キリスト教会）
木内伸嘉氏（府中西原キリスト教会）
小畑進氏
清水武夫氏（玉川上水キリスト教会）
森和亮氏（元横浜山手キリスト教会）
柴田敏彦氏（元希望キリスト教会）
村瀬俊夫氏
柳吉弥太氏（所沢聖書教会）

外部リンク

現在、日本長老教会の正式なホームページは存在しませんが、これまでの活動や文書に関するアーカイブページが公開されています。

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