日比野哲也

日比野哲也（ひびの てつや）

日比野哲也は、1974年4月10日生まれで愛知県尾張旭市出身の著名なドリフトドライバーです。彼はD1グランプリ（D1GP）やフォーミュラ・ドリフトジャパンに参加しながら、尾張旭市に所在するチューニングショップ「SunRISE」の代表を務めています。身長181cm、体重71kg、血液型はB型で、ニックネームには「ヒビテツ」、「てっつぁん」、「ヒビーニャ」があります。

来歴

彼のドリフト生涯は、バイクレースに参加していた時期から始まります。21歳の時にバイク事故で重傷を負ったことから、バイクを手放す決意をしました。その後、元バイク仲間のドリフト走行に同乗し、自身もドリフトをやってみたくなり、転向を決めます。

日比野は2002年からD1グランプリに参戦し、最初の頃はAE86レビンを運転していました。しかし、早い段階では結果を出すことができず、2003年までノーポイントの状況が続きました。2004年第3戦エビスでは、最終コーナーを大きく飛び出す走りで2位入賞を果たし、注目を集めます。

その後も彼はAE86をSR20DETエンジンに改造したものの、安定した走りができずに結果が伴わない時期が続きました。2007年第3戦鈴鹿では決勝進出を果たしたものの、審査区間での接触により失格となりました。

2009年からは吉岡稔記が使用していたドルーピーのAE86に乗り換え、岡山国際サーキットで初優勝を手にしました。このシーズンのランキングでは5位に入る成功を収めました。

2010年には、Team UPGARAGE with DROO-Pとして活動し、準優勝や優勝を獲得。2011年からは新たに立ち上げられたドリフトマッスルにも参戦し、シルビア（S15型）で戦います。

2012年にマシンをAE86からトヨタ・86に変更し、エンジンも改良。2013年にはD1GP第5戦ハウステンボスで86に乗って初の優勝を果たすなど、成績を伸ばしていきます。

2015年にはロシアドリフトシリーズに参戦し、全6戦で優勝を飾り、シリーズチャンピオンに。ロシアでの知名度も上昇し、親しまれる存在となりました。2016年は国内のD1GPにフル参戦し、安定した結果を残します。

2017年にはマシンをS2000に変更し、更なる飛躍を見せました。2018年からはS14型シルビアを使用し、2021年からはフォーミュラ・ドリフトジャパンにシフト、素晴らしいパフォーマンスでランキング3位に入りました。

2022年も引き続きFDJを主戦場としつつ、D1ライツでも活動。2023年にはD1GPにも3年ぶりに復帰し、決勝戦でも好成績を残します。2024年には4度目の優勝を果たし、シリーズでの戦いを続けています。

人物

日比野は、2005年までは爽やか青年のイメージを持っていましたが、2006年からは顎鬚とサングラスという新たなビジュアルで登場し、挑発的なキャラクターとして知られるようになりました。それでも観客やファンに優しく接する一面も持っており、負けず嫌いな性格が特徴です。彼は自身の分析と研究を通じてドリフト走行の技術を磨き、歴史的にAE86での準優勝回数は14回と最多を誇ります。

初めて手に入れた車は5万円のAE86であり、全ての82系車両でラウンド優勝を果たしたドライバーとしても知られています。これからの活動も期待される彼のドラマは、ドリフト界隈で語り継がれていくことでしょう。

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