日産モータースポーツ&カスタマイズ

日産モータースポーツ＆カスタマイズ株式会社について

日産モータースポーツ＆カスタマイズ株式会社（NMC）は、日産自動車グループ内で特装車事業やモータースポーツ関連の活動を展開している企業です。この会社は、2022年4月にニッサン・モータースポーツ・インターナショナルと統合する形で新たな商号に変更されましたが、前身のオーテクジャパンから受け継いだ技術と精神は現在も色濃く残っています。

沿革

NMCの起源は1986年に遡ります。当時、日産プリンス自動車販売が特販推進室の業務をオーテックジャパンに譲渡し、特装車部門を専門に開発・製造する会社として設立されました。初代社長は桜井眞一郎氏が就任し、彼の下でスカイラインの開発にも多くの貢献がなされました。桜井はその後、特装車部門の新会社の設立を推進し、オーテックジャパンとして好評を持ってスタートを切りました。

桜井氏のデザイン思想は、特にエンジンに対するこだわりを反映し、オーテックジャパンの社屋もその理念に基づいて建築されています。設立当初、オーテックジャパンには多くの旧・プリンス自動車関係者が集まり、独自のチューニング技術や、特装車の開発を行ってきました。

現在の活動

近年、NMCの提供する特装車はより多様化しており、特にスカイラインやシルビアのカスタマイズモデルはファンに高く評価されています。さらに、2022年からはNISMOブランドの活動も継承し、新しいモータースポーツアプローチを持っています。これにはスーパーカーが参加するSUPER GTや、フォーミュラEへの参戦も含まれ、日産グループの国際的な競争力を高めています。

イベント

NMCは自社の車両オーナーとの親睦を深めるために、毎年「里帰りミーティング」を開催しています。このイベントでは、架装車両のユーザーが集まり、愛車や技術についての情報交換が行われるほか、さまざまなアクティビティも催されます。また、「NISMOフェスティバル」と呼ばれるファン感謝デーも定期的に開かれ、ファンと一緒に歴代のレーシングカーが走行するなどのイベントが行われています。

拠点と情報発信

NMCの本社は神奈川県茅ヶ崎市に位置し、またニスモ事業所は横浜市にあります。各種SNSを通じて、最新の情報や活動報告も行っており、多様なコミュニティとの連携を強化しています。

まとめ

日産モータースポーツ＆カスタマイズ株式会社は、日産自動車グループ内で特装車とモータースポーツ事業を進める重要な企業です。特装車両の開発やモータースポーツにおける活動を通じて、自動車ファンやオーナーとの結びつきを深め、今後のさらなる発展が期待されています。

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