日真名氏飛び出す

日真名氏飛び出す

『日真名氏飛び出す』（ひまなしとびだす）は、ラジオ東京テレビ（KRT、現TBS）で1955年4月9日から1962年7月14日まで放送された連続ドラマです。TBS初の連続ドラマであり、連続ドラマとして初めてレギュラースポンサーがついた番組でもあります。

概要

番組は、当初ニュースショーとして企画されていましたが、映画評論家の双葉十三郎との相談により、サスペンス調のアクションドラマとして制作されることになりました。双葉十三郎の原案と斎藤豊吉らの脚本によって、ユーモラスな世界観が構築されました。

タイトルは、戦前の米国映画『悪魔が飛び出す』と、「暇な奴」という言葉をもじったものです。当時のテレビドラマは「電気紙芝居」と揶揄され、俳優のキャスティングも困難でしたが、制作スタッフは東宝の脇役だった久松保夫と文学座の高原駿雄を主演に起用しました。

久松保夫が演じる主人公・日真名進介の明るいキャラクターが人気を博し、推理小説ブームにも後押しされて高視聴率を記録しました。最高視聴率は49.5％に達し、テレビ局側の独自調査では71%という結果も出ています。

放送期間・時間

1955年4月9日 - 1956年3月31日：毎週土曜日 21:10 - 21:40
1956年4月7日 - 1960年4月30日：毎週土曜日 21:15 - 21:45
1960年5月7日 - 1962年7月14日：毎週土曜日 21:30 - 22:00

スポンサー

製薬会社の三共（現：第一三共及び第一三共ヘルスケア）が単独で提供していました。劇中には、ドラッグストアを模したセットが組まれ、登場人物が三共の栄養ドリンクを飲むという生コマーシャルが挿入されました。

キャスト

日真名進介 - 久松保夫
泡手大作 - 高原駿雄
宮地晴子
笹森礼子
淡京子
関弘子
二本柳寛
南洋子
武藤英司
他

スタッフ

原案 - 双葉十三郎
脚本 - 斎藤豊吉、大倉佐兎、長谷川公一、久保田耕一 他
演出 - 高橋太一郎 他
音楽
「日真名氏飛び出す」のテーマ
作曲 - 水藻秀男

ネット局

北海道放送
東北放送
信越放送 (1958年10月25日開局から)
中部日本放送（現：CBCテレビ）
大阪テレビ放送 → 朝日放送大阪テレビ → 朝日放送テレビ
山陽放送（当時の名称はラジオ山陽テレビ、現：RSK山陽放送）（当時の放送対象エリアは岡山県のみ）
ラジオ中国テレビ（現：中国放送）
西日本放送（当時の放送対象エリアは香川県のみ）
ラジオ九州テレビ → RKB毎日放送
* 他

内容

カメラマンの日真名進介と助手の泡手大作が、素人探偵として様々な事件を解決していく物語です。

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