東八道路

東八道路

東八道路（とうはちどうろ）は、東京都三鷹市牟礼から国立市谷保に至る、全長約10kmの道路の通称です。東京都道14号新宿国立線の一部を構成しており、幹線道路東京八王子線の一部でもあります。

概要

東八道路は、杉並区久我山と三鷹市牟礼の境界付近で放射第5号線と接続しており、並行する国道20号のバイパスとしての役割を担っています。道路幅が30メートルであることから、「30m道路」とも呼ばれています。都市計画道路としては、三鷹3・2・2号線、府中3・2・2号線、小金井3・2・2号線、府中3・2・2の2号線に属しています。

現在、府中市西原町から国立市谷保までの区間は事業中です。将来的には、日野バイパスなどを経由して首都圏中央連絡自動車道（圏央道）の高尾山ICまで接続する計画があります。

地理

東八道路は以下の自治体を通過します。

東京都
三鷹市
調布市
小金井市
府中市
国立市

道路の特徴

東八道路の標準幅員は30メートルと広幅員ですが、車線数は片側2車線です。かつては三鷹市野崎周辺や多磨霊園付近に片側3車線の区間がありましたが、2010年に2車線に変更され、現在は歩行者道路となっています。停車帯がないため、路上駐車があると有効車線数が減少し、渋滞の原因となることがあります。

特に三鷹市内では、信号の間隔が短く、連携も悪いため、交通の流れが滞りがちです。これは、下本宿通り（三鷹市道）を拡幅した区間で、地域分断対策として歩行者横断信号が多く設置されたためです。立体交差は府中街道および武蔵野線との交点のみで、他の場所では平面交差のため、頻繁に渋滞が発生しています。都市計画上では3か所の立体交差が計画されていますが、事業化には至っていません。

ストリートレースの歴史

1980年代から1990年代初頭にかけて、東八道路の上り線、特に多磨霊園付近から国際基督教大学付近にかけては、多摩地区のドラッグレースの聖地として知られていました。違法なストリートレースが頻繁に行われ、「お祭り」と称したイベントでは、路肩に屋台が出ることもありました。しかし、上り線野川公園付近にオービスが設置されたことで、こうした違法行為は終焉を迎えました。

主な沿線施設

東八道路沿いには、以下の施設があります。

航空宇宙技術研究センター
海上技術安全研究所
交通安全環境研究所
電子航法研究所
国際基督教大学
東京都立野川公園
東京都立武蔵野公園
警視庁府中運転免許試験場
多磨霊園
関東医療少年院

関連事項

東京八王子線
甲州街道
日野バイパス
八王子南バイパス
東京外環自動車道
首都圏中央連絡自動車道

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