日鉄物流

日鉄物流株式会社について

日鉄物流株式会社は、東京都中央区に本社を構える日本製鉄グループの物流事業者です。日本製鉄の完全子会社として、国内外における様々な物流サービスを提供しています。主に、鉄鋼製品やその原材料の輸送を手掛けており、海運業と陸運業を中心に活動しています。

事業概要

国土交通省が認可した内航海運や外航海運を通じて、日鉄物流は日本国内、さらには東アジア地域においてもサービスを展開しています。特に、鉄鋼業界に特化した専門的な輸送を行い、顧客のニーズに応えています。加えて、貨物自動車による陸運業や港湾運送業も手掛けており、トータルな物流サービスを実現しています。

日鉄物流はグループに複数の地域子会社や運送会社を持っており、日本製鉄の各製鉄所の物流を担っています。これにより、効率的かつ効果的な物流体制を整え、顧客に対する迅速なサービス提供を実現しています。

沿革

日鉄物流の歴史は1942年に遡ります。当初は広畑港運株式会社として創業し、その後、数度の社名変更と合併を経て、現在の形に至りました。1949年には広畑海運株式会社に改称し、1952年には富士製鐵の子会社となりました。

1967年には、八幡製鐵などの出資により製鐵運輸株式会社が設立され、1987年に日鉄物流株式会社（初代）に社名変更後、1996年には東証2部に上場しましたが、2005年に上場を廃止し、その年の12月には新日鉄の完全子会社となりました。

2006年には製鐵運輸との経営統合により日鉄物流ホールディングス株式会社を設立し、さらに事業の再編を行い、日鉄物流株式会社（2代目）として再スタートを切りました。2019年に親会社が日本製鉄に改名した際、日鉄物流も商号変更を行い、現在に至っています。

支店とグループ企業

日鉄物流は全国各地に支店を展開しており、例えば北日本支店、東日本支店、中部支店、関西支店、九州支店などがあります。これらの支店では、地域に特化した物流サービスを提供し、顧客の要望に対して迅速に対応しています。

社内には17の子会社があり、陸運会社から海運会社まで多様な業種を網羅しています。例として、NSロジ鹿島、NSロジ東日本、NSロジ関西などの陸運会社や、大泉物流、マリーンリンクなどの海運会社が存在します。さらに、海外にも現地法人を展開しており、国際的な輸送ニーズにも応えています。

企業スポーツ

スポーツ活動にも力を入れており、卓球部である日鉄物流ブレイザーズが存在します。スポーツを通じて、社員同士の結束を強め、企業文化の一環として位置づけられています。

まとめ

日鉄物流株式会社は、鉄鋼業界に特化した物流サービスを展開する企業であり、全国および海外で広範なネットワークを持ち、安定した物流体系を構築しています。企業の成長と共に、今後も進化し続ける日鉄物流に注目が集まります。

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