日高壮平

日高壮平の生涯と官僚としての足跡

日高壮平（ひだか そうへい）は、1941年3月6日に生まれ、2004年7月28日に心不全で亡くなった日本の大蔵官僚です。東京都港区で生まれ、父は大分県、母は富山県の出身です。神奈川県立湘南高等学校を経て、東京大学法学部第一類（私法コース）を卒業しました。1963年4月に大蔵省に入省し、為替局総務課に配属されました。

大蔵省でのキャリア

日高は、大蔵省において、主に主税局と国際金融局でキャリアを積みました。課長補佐時代には、税制や国際金融に関する業務に従事しました。その後、主計局主計官（運輸、郵政、電信電話担当）や主税局税制第二課長などの要職を歴任しました。1986年7月には、大蔵大臣事務担当秘書官に就任し、大臣の側近として活躍しました。1988年6月27日には大臣官房文書課長に昇進し、1989年6月23日には近畿財務局長に就任しました。

大蔵省幹部としての活躍

1990年6月29日、日高は大臣官房審議官（大臣官房担当）に就任しました。1991年6月11日には、日本銀行政策委員会大蔵省代表委員となり、金融政策の決定にも関与しました。同年10月4日には、大臣官房総務審議官に昇進し、大蔵省の政策立案において重要な役割を果たしました。

証券局長と国税庁長官

1993年6月25日、日高は証券局長に就任しました。国税庁長官から事務次官に就任した尾崎護は、日高を大臣官房長にすることを望んでいましたが、主計官僚や主計局OBの力が強く、また日高の病歴も考慮され、斎藤次郎が事務次官に就任した際に小村武が大臣官房長に選ばれました。この結果、日高は証券局長に就任することになりました。1996年1月5日には、国税庁長官に就任しました。

退官後の活動

1997年7月15日、日高は大蔵省を退官しました。その後、1999年1月から2002年1月まで中小企業金融公庫副総裁を務め、2003年4月には金融情報システムセンター理事長に就任しました。2004年7月28日、心不全のため都内の病院で死去、享年63歳でした。

詳細な職歴

1963年4月：大蔵省入省（為替局総務課）
1965年10月：大臣官房付（外務研修）
1966年4月：財務参事官付連絡係長
1966年10月：外務省在ニューヨーク日本国総領事館副領事
1970年7月：主税局税制第二課長補佐（消費税）
1973年7月：主税局税制第一課長補佐
1974年7月：主税局税制第三課長補佐
1975年7月：国際金融局調査課長補佐（総括）
1976年12月：大阪税関総務部長
1978年7月：国際金融局総務課長補佐（総括）
1979年7月：大臣官房付 兼 内閣官房長官事務担当秘書官
1982年11月：主計局調査課長
1983年6月：主計局主計官（運輸、郵政、電信電話担当）
1985年6月：主税局税制第二課長
1986年7月：大蔵大臣事務担当秘書官
1988年6月：大臣官房文書課長
1989年6月：近畿財務局長
1990年6月：大臣官房審議官（大臣官房担当）
1991年6月：日本銀行政策委員会大蔵省代表委員
1991年10月：大臣官房総務審議官
1993年6月：証券局長
1996年1月：国税庁長官
* 1997年7月：退官

日高壮平は、そのキャリアを通じて、日本の財政・金融政策に大きく貢献しました。大蔵省の要職を歴任し、日本の経済発展を支えた官僚の一人として、その名は記憶されるべきでしょう。

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