旧芦屋郵便局電話事務室

旧芦屋郵便局電話事務室

旧芦屋郵便局電話事務室（きゅうあしやゆうびんきょくでんわじむしつ）は、兵庫県芦屋市大桝町に位置する歴史的な建築物です。この建物はかつて電話交換局として使用されていましたが、現在では結婚式場とレストランとして活用されています。その名は「芦屋モノリス」として広く知られています。建物の魅力に加え、2017年には国の登録有形文化財に指定されたこともあり、多くの人々に親しまれる存在となっています。

歴史

この建物は逓信省の技師、上浪朗によって設計され、1929年に竣工しました。数十年にわたって地域の通信を支えてきましたが、歴史の中で幾度かの外見変更が行われました。特に太平洋戦争中の1944年頃には、防空対策として外壁がコールタールで黒に塗装されたり、1968年には電話加入者の増加に伴い新しい電話交換局が設けられたことから、外観の変更が進められました。この年、外壁は白色のリシン吹付塗装に覆われ、現代的な印象を与えることとなりました。

1981年には電話交換局としての機能を終え、その後は1986年に改修工事が行われました。この工事では、外壁に施されていたコールタールやリシン吹付塗装が取り除かれ、当初の姿が復元されました。現在見ることができる外壁は、1階が濃茶色、2階が薄茶色の2色のスクラッチタイルで構成されています。2004年までの間は、NTT西日本のお客様専用窓口として利用され、新規の固定電話開設業務も行われていました。

その後、2004年にこのサービスが廃止され、2005年からは「芦屋モノリス」として新たに生まれ変わりました。この施設は結婚式の場として、またレストランとしても大変人気があり、地域の重要な文化的拠点となっています。

交通アクセス

旧芦屋郵便局電話事務室へのアクセスは非常に便利で、JR神戸線の芦屋駅から南口へ出て徒歩約5分、また阪神本線の芦屋駅からは東改札または北出口を利用して徒歩約4分の距離です。周辺には美しい街並みが広がり、訪れる人々にとって魅力的な散策スポットにもなっています。

まとめ

旧芦屋郵便局電話事務室は、その美しいデザインと長い歴史が魅力の建物です。結婚式場「芦屋モノリス」として現在も多くの人々に利用されていることから、地域の文化と歴史を感じながら、特別な瞬間を過ごすことができます。訪れる際は、その歴史的価値をぜひ感じながら、素敵なひとときをお過ごしください。

もう一度検索