早坂高原線

早坂高原線

早坂高原線は、岩手県盛岡市と下閉伊郡岩泉町を結ぶJRバス東北が運行する自動車路線です。そのルートは、ほぼ国道455号に沿っています。

歴史

この路線の歴史は古く、1953年（昭和28年）に岩泉線の支線として一部区間が開業したのが始まりです。その後、路線の延伸や名称変更を経て、現在の早坂高原線となりました。

1953年11月28日：岩泉線（自動車線）の支線として、名目入 - 権現間が開業。
1957年10月15日：沼宮内線に編入され、権現線として独立。
1967年8月1日：権現 - 大通二丁目間が延伸し、早坂高原線と改称。国鉄バスと岩手中央バスの2社による運行開始。
1972年2月6日：早坂高原本線に改称。支線の開業や停車場の改称・廃止も行われた。
1974年11月22日：大通二丁目 - 金刀比羅前間が廃止され、盛岡 - 金刀比羅前間が開業。
1976年6月1日：岩手中央バスが合併により岩手県交通となる。
1987年4月1日：国鉄民営化により、東日本旅客鉄道（JR東日本）東北自動車部となる。
1988年4月1日：JR東日本バス事業分社化により、JRバス東北となる。
2003年4月1日：JRバス岩泉営業所廃止に伴い、運行営業所が盛岡支店になる。全便通年龍泉洞行となる。
2004年4月1日：岩手県交通が撤退し、JRバス単独運行となる。
2007年10月9日：盛岡市内と早坂トンネル開通で経路変更。
2009年12月1日：岩泉町内で路線変更。
2019年10月1日：岩手医大前停留所が医大内丸メディカルセンター前停留所に改称。
2022年2月1日：一部停留所名が改称。
2022年3月12日：岩手県北バスの地域連携ICカード「iGUCA」が導入され、交通系ICカード全国相互利用サービスも利用可能に。

かつては「急行龍泉号」という名称で急行料金を徴収していましたが、現在は普通路線バスとして運行しています。また、以前は岩手県交通と共同運行していましたが、現在はJRバス東北単独での運行となっています。

運行経路

現在の運行経路は以下の通りです。

盛岡駅（東口1番のりば） - 菜園川徳前 - 医大内丸メディカルセンター前 - 庄ヶ畑 - 岩洞湖 - 道の駅三田貝分校 - 岩泉病院前 - 龍泉洞前

運行回数

1日に4往復運行しています。以前は季節によって運行回数が異なっていましたが、現在は通年4往復です。

その他

乗降方式は前乗り前降りです。
高速バス仕様の車両で運行しています。
岩手県北バスの「iGUCA」や岩手県交通の「Iwate Green Pass」などの交通系ICカード全国相互利用サービスが利用できます。
「iGUCA」を利用すると、乗車ごとに区間運賃の3%相当の交通ポイントが付与されます。
JRバス盛岡駅では窓口が閉鎖され、自動券売機のみのため「iGUCA」発売等の取扱いは行わない。
岩手県北バス盛岡バスセンター乗車券売り場では当路線の定期券は発売しない。
JRバス東北特殊回数券が利用できます。
JRグループの企画乗車券では、ジャパンレールパスとJR East Passのみ利用可能です。
上下便共に道の駅三田貝分校で5分休憩します。
国土交通省と岩手県の補助金を受けて運行しています。
盛岡発午後、岩泉発午前の各2便は岩泉滞泊行路となっています。

早坂高原線は、地域の住民にとって重要な交通手段であり、観光客にとっても龍泉洞などの観光地へのアクセス手段として重要な役割を果たしています。

外部リンク

盛岡ー岩泉・龍泉洞（早坂高原線）

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