旭労災病院

独立行政法人労働者健康安全機構 旭労災病院
（どくりつぎょうせいほうじんろうどうしゃけんこうあんぜんきこう あさひろうさいびょういん）

独立行政法人労働者健康安全機構 旭労災病院は、愛知県尾張旭市に位置する医療機関です。運営主体は独立行政法人労働者健康安全機構であり、労働者の健康確保と疾病治療に貢献することを目的としています。地域の中核病院として、幅広い分野の診療を提供しており、地域住民だけでなく働く人々の健康維持・増進も支援しています。建物が建て替えられた後は、看板などで「旭ろうさい病院」という表記も用いられるようになり、地域での認知度を高めています。

沿革

旭労災病院の歴史は、1960年6月27日に塵肺患者さんを専門とする医療機関として開設されたことに始まります。特定の疾病に特化した施設として設立されましたが、時代の変化と共にその役割を広げていきました。1962年9月1日には、現在の名称である旭労災病院へと改称。1985年には総合病院へと機能が拡充され、より多様な疾患や患者さんのニーズに対応できる体制が整いました。近年では、地域医療における連携強化の重要性が増す中で、2020年に地域医療支援病院として承認されました。これは、地域の他の医療機関との連携を深め、地域全体で医療を支える中核的な役割を担う病院として認められたことを意味します。また、同じく2020年6月には病院施設の全面的な増改築工事が完了し、最新の医療設備を備えた環境でグランドオープンを迎えました。これにより、患者さんにとってより快適で質の高い医療を提供する基盤が強化されています。

機能と特徴

旭労災病院は、地域の基幹病院として様々な医療機能を有しています。救急医療においては、緊急性の高い患者さんを受け入れる二次救急医療機関として指定されており、地域の救急医療体制の一端を担っています。また、感染症対策も重要な機能の一つであり、第二種感染症指定医療機関として、特定の感染症に対応可能な体制を整えています。病院の医療提供体制や運営管理の質については、公益財団法人日本医療機能評価機構の認定を受けており、高い水準を維持していることが評価されています。これらの公的な指定・認定に加え、各種法令に基づく指定や、専門分野における各学会の認定施設としても認められており、幅広い専門医療を提供できる体制が構築されています。総合病院として、内科、外科、整形外科など、多岐にわたる診療科目を設置し、多様な疾患に対応できる総合的な医療を提供しています。

交通アクセス

旭労災病院へは複数の公共交通機関を利用してアクセスすることができます。

電車をご利用の場合:
名鉄瀬戸線「旭前駅」からタクシーで約5分、または徒歩で約20分です。
名鉄瀬戸線「印場駅」からタクシーで約7分、または徒歩で約25分です。印場駅からは名古屋市営バスの志段味巡回系統に乗り換え、「旭労災病院」バス停で下車することも可能です。このバス停は2020年10月1日より病院ロータリー内に乗り入れるようになり、利便性が向上しました。

バスをご利用の場合:
名古屋市営バスの名古屋ガイドウェイバス志段味線（ゆとりーとライン）を利用し、「東尾張病院」バス停で下車すると、病院まで徒歩約7分です。
名古屋市営バスの藤丘12号系統を利用し、「東尾張病院南」バス停で下車すると、徒歩約5分です。
尾張旭市営バス「あさぴー号」も利用でき、「旭労災病院」または「労災病院口」バス停で下車できます。

無料送迎バス:
名鉄瀬戸線「印場駅」や名古屋市営地下鉄東山線「藤が丘駅」方面と病院を結ぶ無料送迎バスも運行されています。この無料送迎バス、あさぴー号、そして名古屋市営バスは、全て病院敷地内の同じバス停留所から発着するため、乗り換えなどがスムーズに行えます。

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