旭川医科大学病院

旭川医科大学病院

旭川医科大学病院は、北海道旭川市に位置する旭川医科大学の大学病院です。道北・道東エリアにおける医療の中核を担う基幹病院としての役割を果たしています。

概要

救命救急センターは、ドクターヘリ協力病院として地域の救急医療を支えています。また、全国に先駆けて設立された遠隔医療センターは、北海道内にとどまらず、国内外との遠隔医療を推進しています。高度な医療技術と先進的な取り組みで、地域医療に大きく貢献している病院です。

沿革

1976年（昭和51年）：「旭川医科大学医学部附属病院」として開院
1986年（昭和61年）：病理部設置
1989年（平成元年）：輸血部設置
1992年（平成04年）：救急部設置
1994年（平成06年）：集中治療部設置
1998年（平成10年）：医療情報部設置
1999年（平成11年）：遠隔医療センター設置（学内措置）
2000年（平成12年）：治験支援センター設置
2001年（平成13年）：卒後臨床研修センター設置
2002年（平成14年）：総合診療部、医療安全管理部設置
2003年（平成15年）：周産母子センター、経営企画部設置
2005年（平成17年）：検査部・輸血部を臨床検査・輸血部に統合。「旭川医科大学病院」と改称。点滴センター設置
2006年（平成18年）：地域医療総合センター設置。光学診療部設置、理学療法室を理学療法部へ改組
2007年（平成19年）：腫瘍センター設置
2008年（平成20年）：診療技術部、呼吸器センター設置
2009年（平成21年）：緩和ケア診療部、栄養管理部、入退院センター設置
2010年（平成22年）：救急部を救命救急センターに改組
2011年（平成23年）：乳腺疾患センター設置、理学療法部をリハビリテーション部に改組
2012年（平成24年）：透析室を透析センターに改組
2015年（平成27年）：臨床研究支援センター設置

機関指定

原子力災害医療協力機関
ユニセフ･WHO 赤ちゃんにやさしい病院 (Baby Friendly Hospital) 認定病院
ホスピレート認定（働きやすい病院評価）
公益財団法人日本医療機能評価機構認定病院

各種法令による指定・認定病院であり、各学会の認定施設でもあります。

診療科等

多岐にわたる診療科と専門外来を設けています。がん診療相談支援センター、肝疾患相談支援室、子どもの発達診療センター、セカンドオピニオン外来など、専門的な医療ニーズに対応する体制を整えています。

アクセス

北海道道90号旭川環状線沿いに位置し、公共交通機関や自家用車でのアクセスが可能です。

旭川電気軌道「医大病院前」バス停下車
JR函館本線・JR宗谷本線・JR富良野線「旭川駅」からタクシーで約15分
旭川空港からタクシーで約20分
駐車場あり

不祥事・医療ミス・医療事故

過去には、複数の医療ミスや不祥事が報道されています。

2020年7月： がんの疑いを見落とし、診断が遅れた事例が複数発覚。患者が死亡するケースも発生しました。
2020年8月： 医師の有給休暇に関する不正処理が発覚しました。
2020年11月： 新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生した病院に勤務する母親を持つ患者の受診を拒否したことが問題となりました。

新型コロナウイルス感染症に関する騒動

2021年には、新型コロナウイルス感染症の患者受け入れを巡り、当時の学長による不適切な言動が報道され、大きな騒動となりました。病院長へのパワハラ行為や、他の医療機関に対する差別的な発言などが問題視され、学長解任を求める署名活動も行われました。その後、学長は辞任し、学長選考会議により解任相当と判断されました。

これらの問題を受け、病院は医療体制の見直しと信頼回復に努めています。

テレビ番組

日経スペシャル ガイアの夜明け 医療格差をなくせ！～最先端　遠隔医療の可能性～（2008年2月12日、テレビ東京）- 遠隔医療に挑む患者と医師に密着。

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