旭川送信所

旭川送信所：道北圏のテレビ・ラジオ放送を支える基幹送信所

旭川送信所は、北海道旭川市の旭山に位置し、道北圏におけるテレビ・ラジオ放送の重要な役割を担っています。上川・留萌・宗谷地方、そして深川市以北の北空知地方をカバーする基幹送信所として、その役割は非常に大きいものとなっています。

送信施設

旭川送信所には、HBC・STV東旭川テレビ・ラジオ放送所（アナログテレビ・AMラジオ）や、旭川市豊岡にあるNHK旭川放送局のAMラジオ送信所など、さまざまな放送局の送信施設が集まっています。これらの施設は、道北圏の広範囲にわたって電波を届けています。

地上デジタルテレビ放送

地上デジタルテレビ放送に関しては、2007年5月23日に予備免許が交付され、同年9月26日に本免許が交付されました。物理チャンネルは札幌送信所と同じですが、STV、HTB、TVhの物理チャンネル番号が入れ替わっています。

また、全国初のギャップフィラーを用いた受信障害対策中継放送である「美瑛町デジタルテレビSHV」も、旭川送信所と同じ物理チャンネルで送信されています。

地上アナログテレビ放送

地上アナログテレビ放送は、2011年7月24日に全局廃止されました。

FMラジオ放送

旭川送信所には、コミュニティFM局である旭川シティネットワーク（FMりべーる）の送信所も併設されています。FMりべーるの送信所は、以前はJR北海道旭川駅構内にありましたが、駅舎解体に伴い、旭川市5条19丁目のマンション屋上へ移設されました。

マルチメディア放送

2012年12月14日、旭川送信所からマルチメディア放送の本放送が開始されました。

送信所の配置

旭山にある送信所の建物は、東からTVh（デジタルテレビ）、HBC/STV/HTB/UHB（デジタルテレビ）、NHK（デジタルテレビ・FM）、旧HTBアナログテレビ、AIR-G'/FMノースウェーブ/NOTTV（民放FM・マルチメディア放送送信所。旧UHBアナログテレビ送信所）の順に並んでいます。

HBCとSTVのアナログテレビ送信所は、諸事情により旭山には設置されず、東旭川町市街地にAMラジオと一体型になった送信所が設置されていました。しかし、デジタルテレビ放送への移行に伴い、HBCとSTVもHTB・UHBと共同で旭山に送信所を設置し、デジタルテレビ放送はすべての局が旭山に集約されました。

デジタルテレビ放送の送信所

NHK旭川とTVhは、単独でアナログテレビ放送を行っていた既存施設を活用しています。一方、他の民放各局は共同で送信所をNHKテレビ・FM放送の送信所隣に新設しました。鉄塔・送信アンテナはTVhが自社の既存施設をそのまま使用し、他の民放はNHKテレビ・FM送信所と民放各局共同送信所の中間に新設された鉄塔からNHKともども送信しています。

放送エリア

旭川送信所の放送エリアは、上川中部の旭川市（神居町の一部を除く）と上川郡の全域です。

備考

デジタルテレビ放送の試験電波は2007年8月6日より発射され、映像・音声信号を付加した試験放送は同年9月7日より開始されました。

デジタルテレビ放送への移行により、字幕放送・データ放送の利用や、民放の音声多重放送が楽しめるようになりました。

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