星正人:甘いマスクの青春スターから個性派俳優へ
星正人氏は、
1954年6月20日生まれの日本の元
俳優です。
東京都出身で、
明星大学中退という経歴を持ちます。端正な顔立ちと演技力で、1970~80年代の日本の
テレビドラマや
映画で活躍しました。
華々しいデビューとアイドル的人気
1975年、
東映映画『青春讃歌 暴力学園大革命』で鮮烈な主演デビューを果たします。その後、
テレビドラマ『
七色とんがらし』へのレギュラー出演を経て、『
刑事くん』の二代目主人公に抜擢。甘いマスクと爽やかな演技で、瞬く間にアイドル的な人気を獲得しました。その人気は
ブロマイド売上にも反映され、
1975年度と
1976年度の男性
俳優部門で12位にランクインするほどの勢いでした。
幅広い役柄への挑戦
1980年代に入ると、これまでの二枚目役だけでなく、
悪役や
敵役など、より幅広い役柄に挑戦するようになります。正義感あふれる青年から、複雑な内面を持つ
悪役まで、その演技力は高い評価を得ました。
数々の作品に出演
星正人氏は、数多くの
映画や
テレビドラマに出演しています。
映画では、『
男組』、『青い性』、『
日本の首領 野望篇』など、話題作に次々と出演。
テレビドラマでは、『
刑事くん』、『
大都会 PARTIII』、『太陽にほえろ!』、『西部警察』など、人気シリーズへの出演も多数あります。特に、『
刑事くん』での主演は、彼の代表作として広く知られています。 これらの作品において、彼は個性豊かなキャラクターを演じきり、視聴者から強い印象を与えました。
星正人氏の出演作品の一部を以下に示します。
映画
青春讃歌 暴力学園大革命 (1975年)
男組 (
1975年)
青い性 (1975年)
爆発! 暴走遊戯 (
1976年)
キンキンのルンペン大将 (1976年)
俺の空 (1977年)
日本の首領 野望篇 (1977年)
暴力戦士 (1979年)
化身 (1986年)
首都消失 (
1987年)
テレビドラマ
七色とんがらし (1976年)
刑事くん 第5部 (
1976年)
ふたりでひとり (1976年)
非情のライセンス 第2シリーズ (
1976年)
夜明けの刑事 (1977年)
怪人二十面相 (1977年)
野望 (1977年)
横溝正史シリーズ
悪魔が来りて笛を吹く (1977年)
大都会 PARTIII (1978年-1979年)
鉄道公安官 (1979年-1980年)
爆走! ドーベルマン刑事 (1980年)
鬼平犯科帳 (1981年)
西部警察 (1982年)
太陽にほえろ! (1984年、1985年)
あぶない刑事 (1986年)
若大将天下ご免! (
1987年)
さらに、バラエティー番組『
ぎんざNOW!』にも出演し、
明星大学時代のバンド仲間と結成したバンド「ファンシーハウス」でギター演奏とオリジナル曲の歌唱も披露していました。
芸能界引退
1987年、体調不良を理由に芸能界を引退しました。 その後は表舞台から姿を消し、一般人として生活しているものと推測されます。
まとめ
星正人氏は、1970~80年代の日本のエンターテイメントシーンにおいて重要な存在でした。アイドル的な人気を誇りながらも、幅広い役柄に挑戦し、確かな演技力で多くの作品を彩りました。 彼の活躍は、多くのファンに今も記憶されています。彼の魅力は、端正な顔立ちだけでなく、その飾らない人柄や誠実さにもあったのではないでしょうか。 惜しまれつつ引退した彼の今後の人生に、穏やかな日々が訪れていることを願わずにはいられません。