春日基地

春日基地について

春日基地は、福岡県春日市に位置する航空自衛隊の基地です。西部航空方面隊の司令部が置かれているほか、防空を担う様々な部隊が所在する、西日本の防空における重要な拠点の一つです。

基地の概要

基地は大きく3つの地区に分かれており、西部航空方面隊司令部などが所在する北地区、防空指令所がある南地区、そして航空部隊が駐屯する飛行場地区から構成されています。春日基地自体には飛行場はありませんが、近隣の福岡空港に一部機能が置かれています。基地司令は西部航空警戒管制団の司令官が兼務しています。

毎年11月上旬には開庁記念行事が開催されますが、戦闘機の飛行展示などは行われません。

春日基地の歴史

春日基地は、太平洋戦争以前の1940年に小倉陸軍造兵廠の製造所として開設されました。第二次世界大戦終戦後、アメリカ軍に接収されましたが、1959年に航空自衛隊の基地として再出発しました。1961年には西部航空方面隊司令部が設置され、以降、防空体制の要として重要な役割を担っています。

歴史年表

1940年: 小倉陸軍造兵廠春日製造所が設置。
1945年: 第二次世界大戦終戦により、アメリカ軍が接収。
1959年: 西部航空司令所が春日基地に設置。
1961年: 西部航空司令所が西部航空方面隊司令部に改編。西部航空警戒管制団が新編。
1966年: 第2高射群が新編。
1972年: 西部航空方面隊司令部支援飛行隊が新編。
1976年: 西部航空音楽隊が新編。
2023年: 第2高射群を西部高射群に改称。

春日基地の部隊

春日基地には、西部航空方面隊隷下の部隊を中心に、様々な部隊が配置されています。

西部航空方面隊隷下

西部航空方面隊司令部
西部航空警戒管制団
西部防空管制群
整備補給群
基地業務群
西部高射群
西部航空方面司令部支援飛行隊 (T-4)
西部航空音楽隊

航空総隊隷下

春日要撃管制班 (飛行教導群)
春日ヘリコプター空輸隊 (CH-47)

航空支援集団隷下

春日管制隊 (航空保安管制群)
春日気象隊 (航空気象群)

作戦情報隊隷下

第1情報処理隊
第4収集隊

防衛大臣直轄

第2移動通信隊
春日地方警務隊

補給本部隷下

福岡調達室

配備航空機

春日基地には、T-4練習機やCH-47輸送ヘリコプターなどが配備されています。また、基地内には、退役したF-86F、F-104J、F-1などの戦闘機が展示されています。特にF-1支援戦闘機は、基地外からも見ることができます。

基地内の古代遺構

春日基地内には、飛鳥時代に整備された古代道路「古代官道」の遺構が残っています。この遺構は学術的な調査も行われており、NHKの番組でも紹介されました。基地の高所作業車が取材に協力したことでも知られています。

その他

ロイヤルホストの創業者である江頭匡一氏は、春日原ベース（アメリカ軍接収時の名称）時代に基地内のPXで飲食業をスタートさせたという逸話があります。

関連事項

陸上自衛隊 西部方面隊
福岡駐屯地（第4師団司令部）
春日駐屯地（自衛隊福岡病院）

外部リンク

春日基地
西部航空方面隊
西部航空警戒管制団
航空自衛隊春日基地(@JASDF_Kasuga) - Twitter

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