春日篤

春日篤

春日篤（1887年10月4日 - 1976年2月11日）は、日本の海軍軍人。最終階級は海軍少将。

経歴

長野県下高井郡穂波村（現在の山ノ内町）出身。代々続く名家の出身であり、父は長野県会議員を務めた春日喜一郎。海軍兵学校（37期）を卒業後、海軍将校としての道を歩む。

1931年（昭和6年）に海軍大佐へ昇進。由良艦長を経て、1935年（昭和10年）には重巡洋艦「鳥海」と戦艦「陸奥」の艦長を兼任。

1937年（昭和12年）に海軍少将へ昇進し、佐世保防備戦隊司令官に就任。その後、第1潜水戦隊司令官を歴任するなど、要職を歴任。

太平洋戦争（大東亜戦争）においては、グアムの戦いにてグアム島攻略部隊の指揮官を務め、陸軍部隊と共同で作戦を遂行。グアム占領後は、グアム島・サイパン島の守備隊司令官として防衛にあたった。

グアム島民からは、その功績を称えられ、島内の一部の高台が「春日山」と名付けられた。

戦後は公職追放となるも、1976年（昭和51年）に88歳で逝去。

年譜

1906年（明治39年）11月24日 - 海軍兵学校入学
1909年（明治42年）11月 - 海軍兵学校卒業
1921年（大正10年）12月1日 - 海軍少佐
1925年（大正14年）4月1日 - 伊号第一潜水艦艤装員長
1926年（大正15年）3月10日 - 伊号第一潜水艦艦長
1926年（大正15年）12月1日 - 海軍中佐
1927年（昭和2年）7月29日 - 第6潜水隊司令
1928年（昭和3年）1月15日 - 艦政本部員兼教育局局員
1930年（昭和5年）1月10日 - 艦政本部出仕兼艦政本部造兵監督官として欧米各国出張
1930年（昭和5年）11月15日 - 第7潜水隊司令
1931年（昭和6年）12月1日 - 海軍大佐、艦政本部員
1933年（昭和8年）11月5日 - 由良艦長
1934年（昭和9年）11月1日 - 軍令部出仕
1935年（昭和10年）11月15日 - 鳥海艦長兼陸奥艦長
1935年（昭和10年）12月2日 - 免兼職
1936年（昭和11年）12月1日 - 呉海軍工廠魚雷実験部長
1937年（昭和12年）12月1日 - 海軍少将・佐世保防備戦隊司令官
1938年（昭和13年）4月20日 - 佐世保海軍工廠造兵部長
1938年（昭和13年）11月15日 - 第1潜水戦隊司令官
1939年（昭和14年）11月15日 - 軍令部出仕
1940年（昭和15年）3月15日 - 待命
1940年（昭和15年）3月21日 - 予備役
1941年（昭和16年）7月15日 - 充員召集
1941年（昭和16年）7月25日 - 軍令部出仕
1941年（昭和16年）8月11日 - 第5根拠地隊司令官
1942年（昭和17年）4月10日 - 第5特別根拠地隊司令官
1942年（昭和17年）9月15日 - 軍令部出仕
1942年（昭和17年）10月15日 - 充員召集解除
1947年（昭和22年）11月28日 - 公職追放仮指定
1976年（昭和51年）2月11日 - 逝去

親族

春日家は信濃国の名門であり、真田氏より六文銭の家紋を下賜されている。一族には、実業家や学者など、多岐にわたる分野で活躍した人物がいる。

高祖父：春日新左衛門
曽祖父：春日与右衛門
祖父：春日与市
父：春日喜一郎
叔父：春日勝太郎
叔母：春日多可
叔父：宮崎通知
兄：春日弘
甥：春日隆
甥：春日芳明

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