春香山

春香山について

春香山（はるかやま）は、北海道札幌市南区定山渓に鎮座する906.7メートルの美しい山です。この山は札幌市の北端に位置し、境界を挟んで小樽市にある和宇尻山（わうすやま）と向かい合っています。古くは「遙山」と呼ばれていたものの、鉄道の案内書に記載された「春香山」という名称が広まり、現在に至ります。

スキーとレクリエーション

春香山は1985年に開設されたスキーコースの影響もあり、スキーの名所としても知られています。北麓には小樽市春香町に位置するスノークルーズ・オーンズというスキーリゾートがあり、冬のスポーツを楽しむ人々で賑わいます。春香山は、スキーだけでなく登山愛好家にも人気があります。特に、雪に覆われた山の美しさは格別で、多くの人々が四季折々の風景を楽しむために訪れます。

登山道の紹介

春香山には2つの主要な登山ルートがあります。最初の北側のルートは小樽市桂岡の市街地の最奥からスタートし、林道と平行して進む登山道を辿ります。このルートでは、美しい自然を楽しみながら、銭函峠を通過して銀嶺荘に到達します。もう一つの南側のルートは、ヘルヴェチア・ヒュッテ近くの林道ゲートから進入し、そのまま銀嶺荘まで林道を歩くことができます。この2つのルートはどちらも登山者にとって魅力的な選択肢となっています。

銀嶺荘の歴史

登山の途中に位置する銀嶺荘は、春香山の山小屋で、頂上に近いところにあります。北海道内では唯一、通年で管理人が常駐する山小屋として長年親しまれてきました。銀嶺荘は1932年に北海タイムス（現北海道新聞社）によって建設されましたが、老朽化により1948年に一度閉鎖されました。その後1960年に北海道新聞社の創立10周年を記念して再建され、1974年には東海大学札幌キャンパスに管理が移されました。しかし、再度の老朽化が進み、2022年3月末で閉鎖されることが決定され、多くの登山者がその歴史に別れを告げました。

四季折々の風景

春香山は四季に応じた異なる表情を楽しむことができ、特に登山シーズンの夏や秋にはその美しさが際立ちます。夏には緑豊かな山々に覆われ、秋には色とりどりの紅葉が見る人を魅了します。また、冬にはスキー愛好者が訪れ、雪に覆われた美しい山の姿を堪能します。春香山は、その自然の美しさと多様な楽しみ方で、多くの人々に愛され続ける場所です。

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