昭和地区

徳島市昭和地区

徳島市昭和地区は、徳島市の東部に位置する行政地区であり、昭和・津田地域に属しています。都心地域（中心市街地）の南東に隣接し、県の行政機能が集積するエリアとして知られています。

地理

昭和地区は、新町川と御座船入江川・園瀬川という二つの河川に挟まれた場所に位置しています。具体的には、北は新町川の右岸、南は御座船入江川・園瀬川の左岸にあたります。西側のみ東富田地区と陸続きになっており、他は河川によって区切られています。

徳島県の行政機関が集まる地域であり、徳島県庁舎、徳島県警察本部、徳島県教育委員会など、県の重要な施設が立ち並んでいます。幹線道路である国道55号や県道120号沿いは商業地として発展しており、新町川沿いは工業地帯となっています。これらの地域を除くと、閑静な住宅地が広がっています。

隣接する地区

東富田地区

河川

新町川：吉野川の支流であり、地区の北部を流れています。
園瀬川：地区の南部を流れ、支流である御座船入江川と地区東端で合流します。

歴史

江戸時代、昭和地区は城下町の外に広がる塩田地帯でした。1620年（元和6年）には、蜂須賀家政が北野太郎左衛門に命じ、南斎田浦（現在の南昭和町付近）に塩田を開かせたと伝えられています。ただし、南斎田の塩竈神社の創建が1592年（文禄元年）であることから、それ以前にも何らかの形で製塩業が行われていたと考えられます。

江戸時代を通じて塩田は拡大し、現在の沖洲地区・津田地区・八万地区にも広がりました。しかし、1912年頃から不良塩田の廃止が進み、1958年6月9日には最後の斎田製塩工場が閉鎖されました。翌1959年12月10日には鹹水の製造も廃止され、徳島市における製塩業は終焉を迎えました。

河川舟運が盛んだった時代には、新町川と園瀬川の間に人工の小通し川が通じていました。現在、新町川右岸の万代町・昭和町間にある短い支流と、御座船入江川左岸の南昭和町5・7丁目境にある短い支流が、その名残をとどめています。

1889年までは、名東郡に属する万代新田村（新町川沿い）と南斎田浦村（園瀬川・御座船入江川沿い）の2つの村が存在しました。1889年の市町村制施行により、これらの村は津田浦村・新浜浦村（現津田地区）と共に合併し、斎津村となりました。1926年5月1日、斎津村は徳島市に編入され、徳島市が新たに編入した最初の市町村となりました。

教育機関

（詳細な教育機関名については、別途調査が必要です）

交通

道路

一般国道：国道55号
都道府県道：徳島県道29号徳島環状線、徳島県道120号徳島小松島線

施設

公共施設

徳島県庁舎
徳島県警察本部
徳島県立総合福祉センター
徳島農政事務所
財団法人徳島県暴力追放県民センター

公園

ケンチョピア：四国のみずべ八十八カ所に選定されています。

社寺

塩竃神社

参考文献

『角川日本地名大辞典 36 徳島県』（1986年 ISBN 4040013603）

外部リンク

* 徳島市ホームページ'>徳島市ホームページ

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