昭和市電通り

昭和市電通りについて

昭和市電通り（しょうわしでんどおり）は、宮城県仙台市の若林区と太白区を横断する道路です。この道は、若林区土樋一丁目から太白区長町一丁目までの約1.8kmにわたって延びており、ほとんどの部分が若林区内に位置しています。市の道路愛称路線の一つであり、2013年に公募を通じて名付けられました。この愛称は、1976年まで運行されていた仙台市電長町線にちなんでいます。

道路の歴史

昭和市電通りは、江戸時代からの重要な交通路である奥州街道を基にしています。江戸時代には、仙台城下と長町宿を結ぶ道として利用されていましたが、奥州街道では曲がりくねった箇所が多く、交通の流れが滞ることもありました。そのため、仙台市電長町線の建設に際して、新たに直線的な道路が設けられることになったのです。

市電は1976年に運行を終了しましたが、その後、1987年には仙台市地下鉄南北線の愛宕橋駅と河原町駅がこの道路の地下に設置される形で開業しました。これにより、アクセスが改善され、交通の重要な拠点となっています。

路線はもともと国道4号に指定されていましたが、2008年の路線変更に伴い、県道および市道に降格されました。市民の間では「旧4号」とも呼ばれています。

路線データ

昭和市電通りのデータは以下の通りです:

• - 起点: 愛宕大橋交差点（若林区土樋104番地の6近く）
• - 終点: 河原町2丁目交差点（若林区河原町2丁目5番1号付近）
• - 延長: 約1,575.9メートル
• - 片側2車線の4車線で構成されています。

また、市道としての一部区間は宮城県道54号井土長町線にも一部接続しており、河原町2丁目交差点から広瀬橋交差点まで約180メートルにわたります。

沿革

昭和市電通りの歴史は長く、次のように続きます:

• - 1932年: 仙台市電長町線の第二期軌道建設工事が開始。
• - 1936年: 長町線が全線開通。
• - 1976年: 仙台市電全線が廃止され、代わってバス「グリーンバス」が運行され始めます。
• - 1987年: 地下鉄南北線が開業し、愛宕橋駅や河原町駅も同時にオープン。
• - 2008年: 国道4号の変更により、道路の指定が国道から県道・市道に変更。
• - 2013年: 愛宕大橋交差点から広瀬橋交差点の区間が「昭和市電通り」と名付けられる。

さらに、2023年には新たに市道宮沢根白石線の約1キロメートル区間も開通し、舟丁交差点と接続されました。

現在の交通状況

昭和市電通りでは、全日本大学女子駅伝対校選手権大会の際に交通規制が行われます。2022年までは全線で規制が行われていましたが、コースが変更された2023年以降は、舟丁交差点から広瀬通交差点の区間のみが規制されるようになりました。

沿道の施設

この道路周辺には多くの重要な施設や企業が立ち並んでいます。例えば、進学プラザグループ教育本部や仙台シティエフエムの本社、七十七銀行や仙南信用金庫などがあり、ビジネスや教育の拠点となっています。さらに、河原町商店街や広瀬川宮沢緑地も近くにあり、地域住民や観光客にも親しまれています。

交通アクセス

仙台市地下鉄南北線の愛宕橋駅と河原町駅が交通の要所となっており、さらに多くのバス路線が運行されています。これにより、昭和市電通りは交通の要所として機能し続けているのです。

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