昭和金属工業

昭和金属工業株式会社について

昭和金属工業株式会社は、茨城県桜川市に本社を構える火工品メーカーです。この会社は日油グループに所属しており、雷管や信管、空包、訓練用の火工品などの多岐にわたる製品を製造しています。また、金属類の再資源化処理も手掛けており、環境に配慮した事業運営を行っています。営業活動は東京都千代田区岩本町の営業本部で行われています。

会社の歴史

昭和金属工業は1943年に東京の京橋区で創業し、その後板橋工場を開設しました。しかし、1945年には終戦の影響で一時的に事業が休止されました。1946年からは各種の押出しチューブの製造を始め、1951年には小型薬莢の生産を開始しました。

1953年には昭和火工株式会社を合併し、川崎工場を取得。このことがきっかけで空包や信号弾など、火工品の製造が本格化しました。1968年には岩瀬工場が完成し、川崎工場の機能が移転されました。その後、1970年に日本油脂（現・日油）が資本参加し、技術支援を受けることとなります。1971年には本社と板橋工場を茨城県岩瀬町に移転しました。

1973年には日本油脂・川越工場から雷管製造設備を導入し、銃用や装弾用の雷管の量産を開始。その後も様々な火工品の製造設備を導入し、1994年にはBN切削工具の製造を始めました。1995年には自動車用安全部品としてシートベルト用ガス発生器の量産も行っています。

1996年には使用済み金属の再資源化事業を立ち上げ、2000年には自動車用の火工品も量産を開始しました。2003年にはISO 9001認証を取得し、品質管理の面でも評価を受けるようになりました。

最近の活動と展望

この会社は近年、無鉛雷管を初めて出荷したり、新型の空包を販売するなど、製品ラインを拡充しています。また、2021年にはE-GGシリーズの製造を終了し、新たな挑戦に向けた体制を整えています。2023年には創立80周年を迎え、営業本部を千代田区岩本町に移転するなど、さらなる発展を目指しています。

事業所と製品

昭和金属工業の本社と岩瀬工場は、茨城県桜川市岩瀬に位置しています。また、東京の営業本部は千代田区岩本町三丁目にあります。製品には、民需用と官需用の火工品があり、避雷器遮断装置や発煙筒、信号弾、不発弾処理用薬筒など、多岐にわたります。

認証とグループ会社

同社はISO 9001（JIS Q 9001:2015）認証を取得しており、品質管理体制の強化に努めています。また、グループ会社には日油技研工業や日本工機、日邦工業、北海道日油などがあります。

昭和金属工業株式会社は、過去の実績から今後の成長が期待される企業であり、火工品や再資源化事業において、社会に貢献する取り組みを続けています。

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